月刊『教員養成セミナー』前編集長/教育ジャーナリスト 佐藤明彦
学習指導要領が、約10年に1回の改訂時期を迎えている。小学校では2020年度から、中学校では2021年度から全面実施予定で、「社会に開かれた教育課程」や「主体的・対話的で深い学び」への取り組みがスタートする。現場の教員にとっては、何かと大変な時期であろう。
「大変」といえば、教員採用試験の受験者も同様で、10年に1回の改訂時期に当たってしまったことは不運と言うほかない。新学習指導要領は目指す理念が非常に難解で、対策が難儀だからだ。「『深い学び』とはどのようなものか」と問われれば、講師経験者も含めた多くの受験者が回答に窮するに違いない。
2018年度実施試験においては、筆記試験での対策も必要となる。……
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