月刊『教員養成セミナー』前編集長/教育ジャーナリスト 佐藤明彦
「教員不足」が、大きな教育トピックとして取り沙汰されている。今年度当初には、産休・育休者や急な退職者の欠員を補充できず、授業できない状況に追い込まれた学校も多かった。臨時免許状の発行や免許外教科担任制度の活用でしのいでいるケースも、枚挙にいとまがない。
こうした状況はすなわち、「教壇に立つ」ハードルが下がっていることを意味する。大学へ通って教職課程を履修し、教員免許状さえ取得すれば、たとえ教員採用試験に合格できずとも、たいていの場合は非正規教員として雇用されるからだ。
非正規雇用のうち、臨時的任用教員については、正規教員とそん色ない給与が支給され、ボーナスもある。……
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