ここがポイント 合格する模擬授業(22)模擬授業に臨むにあたって①

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帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉


この時期、教員採用選考の1次試験を終えて、2次に向けての取り組みを始めた受験者が多いと思う。その際、個人面接、集団討論、実技などを優先し、模擬授業にウエートをおいた取り組みはどうしても滞る傾向がある。

では、模擬授業に臨むに当たって、何をどう整理していけばよいか。

(1)板書力を確かめる

模擬授業の板書をどうするか。板書の基礎・基本を改めて認識して、今の自分はどのくらいできているか、当てはめてみよう。

▽目標提示の位置▽1行の字数▽何行で書くか▽囲みの入れ方と書き方▽読みにくい文章になっていないか▽書く姿勢▽足の構え▽チョークの持ち方、漢字の筆順――などを総点検する必要がある。導入段階の板書の仕上がりと黒板の中での書く位置の目安をつけて模擬授業を練習すると、効果が期待できる。

(2)自己のイメージした模擬授業の実際をビデオ撮りする

受験者で相互に模擬授業を行い、確かめ合い、批正し合うことも大切だが、模擬授業の実際をビデオ撮りして繰り返し視聴し、教師としての音声言語活動が的確かを確かめたい。

自己の話し方の特徴、教師としての動き、振り返りの仕方、板書の仕方、板書にかける時間、机間指導の様子などがすぐに分かり、軌道修正する絶好の機会となる。

毎回、10分間に一つでも二つでも修正点に気付ければ、よりよいものに向かっていることになる。口癖も理解でき、不適切な言葉などもチェックできる。

(3)無駄な動きをなくす

例えば、完全に背を向けて板書していれば、すぐに児童生徒の方を見ることができないので修正しなければならない。教師としての視線は、どうすればよいのか。教室の窓側、廊下側の一番後ろの児童生徒(試験官など)に届く視線が求められる。

何気なく視線を送ることで全体を見届けることになり、授業が成立するのである。対話をする学習活動があれば、1カ所に視線をとどめておくのは不適切である。

模擬授業の基礎基本を十分理解して、最終段階の練習に取り組んでもらいたい。これまでに模擬授業について学んできたことを大切にして、自信ある態度で臨んでもらいたい。

教壇に立つということは、教師として最も重要なことである。

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