直前講座 合否を分ける教採対策10の「新常識」(7)

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月刊『教員養成セミナー』前編集長/教育ジャーナリスト 佐藤明彦


新聞・テレビ、書籍などには、使用を控えるべき「差別用語」がある。具体的に、視覚・聴覚障害者や体の不自由な人、理性の欠如した人などを意味する蔑称(ここでは挙げられない)が差別用語(放送禁止用語)としてリスト化され、各社とも不使用を徹底している。テレビの生放送などでうっかり誰かがしゃべってしまえば、後で司会が謝罪することになる。

当然のことだが、これら差別用語は教員採用試験の論文・面接においても、使用してはならない。使用すれば常識を疑われ、悪気の有無に関係なく減点される。差別用語の中には、少し意外なものもあるので、事前にネットなどで確認しておくとよい。

教員採用試験においては、これら差別用語以外にも、使用が望ましくない用語がある。教育は人権問題と結び付きが強いだけに、教育関係者の多くは、差別的な表現、蔑視的な表現に敏感で、採点者の中にも過剰反応する人がいる。

例えば、「障害を持つ」という表現に嫌悪感を示す人がいる。「障害は好んで持っているわけではない」というのが主な理由で、念のために「障害がある」と置き換えた方がよい。「啓蒙」という言葉も、「啓蒙思想」などの固有名詞を除いて、「啓発」に置き換えた方がよい。「蒙」という言葉に「愚かで無知」という意味があるからで、「保護者への啓蒙」などと使えば、無礼に当たるというのが主な理由である。

昨今よく使われる「モンスターペアレント」も、心象は良くない。いくらクレームが理不尽でも、「モンスター」は人格を否定する言葉ゆえ、教員志望者が安易に使えば、適性を疑われかねない。やや回りくどいが、「苦情を言ってくる保護者」などと言い換えた方がよい。

時代とともに使わなくなった言葉にも、注意したい。制度改正により「特殊教育」は「特別支援教育」に、「10年経験者研修」は「中堅教諭等資質向上研修」となった。「登校拒否」「父兄」「落ちこぼれ」などの言葉も、昨今の学校関係者は使わない。「落ちこぼれ」の言い換えは難しいが、「授業に遅れがちな児童(生徒)」などとするのが無難であろう。

これらの言葉は、必ずしも一般社会で不適切とされているわけではない。「啓蒙」や「落ちこぼれ」などは使う人も多く、テレビなどでもよく聞く。これらを不適切だとするのは「言葉狩り」だという指摘はさておき、教員採用試験においては割り切って不使用を徹底したい。

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