直前講座 合否を分ける教採対策10の「新常識」(8)面接試験でも 「チーム学校」を意識

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月刊『教員養成セミナー』前編集長/教育ジャーナリスト 佐藤明彦


先日、知人の校長が「人に使われるのが嫌だから教師になった」と、三十数年前の志望動機について語っていた。教員はかつて「職人的」「一匹おおかみ的」な職業と言われていたことから、当時はそうしたイメージを持って志望する人も少なくなかったであろう。現在においても、教員の仕事の大半は単独で遂行する。授業は基本的に一人で担い、その準備なども一人で行う。細かなことに周囲の教員が口を挟んでくることはないし、民間企業のように同僚と協力しながら何かを作り上げるような機会も少ない。しかし、この仕事を「職人的」「一匹おおかみ的」に捉えて教採試験に臨めば、痛い目に遭う。面接試験で「一人で仕事をしたいから」「周囲と協力するのが苦手だから」などと志望動機を述べようものなら、大幅に減点されるに違いない。

教員組織はかつて「鍋ぶた型」と呼ばれ、校長と教頭だけが飛び出ていて、他の教員は横並びとされていた。しかし、近年は「主幹教諭」「指導教諭」などの中間管理職が設けられ、「ピラミッド型」に近づいてきている。その狙いは、学校を民間企業的な「チーム」として機能させるところにある。当然、教採試験でも「チーム」の一員としてふさわしいかという観点で採点がなされる。たとえ、そうした観点が面接試験の評価基準に載っていなくとも、例外なくチェックされていると考えた方がよい。特に気を付けたいのが、集団面接と集団討論だ。いずれも他の受験生の発言に、よく耳を傾けることが大切である。ただ聞くだけでなく、聞いている「姿勢」を示すために、回答者の方に体を向けたり、適度に相づちを打ったりすることも心掛けるとよい。集団討論においては、まかり間違っても相手を論破しようとしてはならない。自分と異なる意見に対しては「○○さんの意見もよいと思いますが、私は○○も大切だと思います」など、相手を否定しない形でやんわりと自らの見解を述べるとよい。

サッカーなどのスポーツにおいては、能力がずぬけているのに、「個人プレーが目立つ」「チームになじまない」などの理由で、スタメンから外される選手がいる。同様のことは学校組織においても言え、たとえ筆記試験で満点を取るほどの専門性があっても、「チームになじまない」と判断されれば、採用を見送られてしまいかねない。昨今の教員に求められる資質・能力が、そのように変化してきていることは、教員志望者も理解しておく必要がある。

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