ここがポイント 合格する模擬授業(23)模擬授業に臨むにあたって②

eye-catch_1024-768_kenmochi帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉

教員採用選考一次の結果を受け取り、次に向けての意識が高まってきていることと思う。模擬授業を実施する自治体の受験生は、次の事項に留意し、準備を怠ることのないようにしたい。

①小学校は教科別(国語、算数、理解、社会、道徳、体育、外国語活動他)の指導案、中・高校は主要教科の領域別指導案を手元に用意する

②基本の学習過程が身に付いている(技能教科の例示)

前時の振り返り①→目標提示→基準の提示→学習活動①→全体指導①→学習活動②→まとめ→振り返り②→次時の予告

③振り返りの具体化

④目標提示の具体化、チョークで書くか、囲みは入れるか、カード形式にするか

⑤キャラクターを登場させるか

⑥教材・資料の工夫

⑦導入段階のストーリーは描けるか

⑧机間指導のタイミング

⑨教師としての確かな音声言語活動

⑩模擬授業の細案の作成

事前の準備をしっかりと行い、後は試験当日を待つばかりにしておく必要がある。これまでの準備で相当の余裕ができているはずである。一つ一つの要素を確実にクリアできる道筋を明確にしておきたい。

これまでの準備が、「これだけ取り組んだ」「これだけ指導を受けた」「模擬授業として適切なものになってきた」という自信につながっていることが大事である。自信に満ちた態度が模擬授業の成否を左右するはずである。

指導細案を作り、少なくとも模擬授業の練習を一回はしておきたい。授業に慣れておくことが望ましい。

模擬授業の練習では、大学の教官や教育実習で世話になった教員に必ず見てもらい、指導を仰ぐことが重要だ。1回行えば、1カ所以上よくなるものである。この継続が模擬授業を成功に導いてくれる。「授業力」は「準備力」であると捉えよう。上記10個の項目をチェックして、具体的な内容を固めていこう。

模擬授業は、児童・生徒の側に立ったものであることが大事である。