模擬授業の印象度を上げるには 仲間と練習を繰り返す 手短に授業のシミュレーションを

2次試験直前対策として「模擬授業のポイント」をみてみよう。当紙面で「合格する模擬授業」を連載しているが、模擬授業を実施する自治体が多いこと、現役の学生受験者は経験上不利であることから、改めて留意点を考えてみたい。

○実施形態をきちんと知る

簡単にいうと模擬授業とは、実際に教壇に立ったと想定しての授業シミュレーションである。

実施形態は自治体によって異なるが、会場に教壇と黒板が用意され、児童生徒が目の前にいると想定して行うのが一般的。

会場には面接官だけの場合、他の受験生が児童生徒役として5~10人程度座り、交代で授業を行う場合とがある。時間は、1人当たり5~10分程度。教科指導だけではなく、生活指導関係のテーマが与えられることもある。
導入においては、児童生徒が身を乗り出すような課題を提示する。導入の話題や発問が本時の目標に直結し、主体的な学習になることが必要となる。

授業のテーマ(課題)は、事前に通知され学習指導案をあらかじめ作成して持ってくるケースと、その場で示され制限時間内で指導案を作成して模擬授業、の2通りある。

受験する自治体がどのような実施形態なのかは必ず調査しておく。教科指導だけではなく、いじめ対応など学級経営、生活指導関係のテーマが与えられることもある。

○児童生徒とのやり取りを積極的に

模擬授業の流れを考えるときの主なポイントは次の通りである。

板書は授業の流れを示す重要なものである。色チョークを活用し、吹き出しやイラストなどで重要な点を意識させる。文字は教科書体、書き順に注意して該当学年の既習漢字の確認をしておく。

考えさせたいことを焦点化させるために、発問を行う。狙いを深め発展させ主体的な学習となる発問を意図する。

展開では、児童生徒の発言やつぶやきを拾い、学習を進展させる。模擬授業の間、一度は教卓から離れるとよい。机間巡視中、「よい考えです。あとで発表してください」などと個々の考えをつないでおく。個別指導は児童生徒の机右側から低い姿勢で行うとよいだろう。

児童生徒役の他の受験生や面接官がいる場合は、なるべく指名する。児童生徒が実際に目の前にいるつもりで、声を掛け、発問し、指名し、答えを聞き、それに反応し、ほめたりする。自分が児童生徒役の場合、指名されたらきちんと答える。

模擬授業では、1人当たりの時間は短い。もたもたしていると、あっという間に終わってしまう。要点を押さえて手短に要領のよい展開を心掛ける。

また、児童生徒とのやり取りを積極的に行うことが大切である。発問に引き続き、「Aさんはどう考えますか」と問い掛け、返答があったら「よく考えていますね」などと返す。児童生徒役の面接官が質問してくる場合もあるかもしれない。臆せずに、児童生徒だと思って扱うとよい。

〇授業の面接でよく出される質問は

模擬授業後に、面接が行われることが多い。良く出される質問をあげておく。

▽なぜ、この単元を選んだのか。

▽この単元の狙いは何か。

▽導入で工夫した点は。

▽分かりやすく教えるための工夫はどのようなものがあるか。

▽狙いを理解させるためにどのような工夫をするか。

▽つまずきやすいところはどこか。

▽理解できない児童生徒がいたら、どう指導するか。

▽興味関心を示さない児童生徒がいたら、どうするか。

▽本日の授業の反省点は。

本番直前だが、受験仲間と一緒に繰り返し練習し、イメージトレーニングをしておこう。

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