ここがポイント 合格する模擬授業(24)模擬授業に臨むにあたって(3)

eye-catch_1024-768_kenmochi帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉

この「合格する模擬授業」も最終稿となった。今夏の二次試験も進んでいることだろう。目前の模擬授業をより確実なものにするために最後のチェックをしておこう。

(1)チェックで準備を怠ることのないように

チェックしておくポイントは以下の7点。

①振り返りの在り方

②目標提示の方法

③板書計画

④キャラクターの登場

⑤資料・教材の準備

⑥ストーリーを描く

⑦指導細案の作成

これらの項目をいつまでに仕上げておいたらいいのか。準備が終わったらチェックを入れる。準備したものを毎日1回はよく読んで、頭の中で整理しておくとよいだろう。その継続は、必ず当日の模擬授業に生きるはずである。自信を得るために実行してみよう。

(2)他の受験生に圧倒されないために

模擬授業は、7~10人程度のグループで行われることが少なくない。誰もが類似する展開で模擬授業をしていくわけだが、それが分かるとこの段階でどうにも萎縮してしまう場合がある。同じ授業題材なのに、自分の考えてきた導入の仕方と異なる例と出会ったりするからである。資料や教材が十分に工夫されていたり、発問や言葉掛けが適切であったり、全体的にスムーズで当意即妙に進んでいたりするのを目の当たりにして、気後れしてしまうのである。

そのようなときは、これまでに準備したこと、練習してきたことに自信を持って臨むだけである。「細案まで作成して頭の中に整理してきた」「板書は誰よりも細部にわたって学んで練習してきた」「この方法で間違いない」という自信を持ちたい。この気構えが模擬授業を成功に導いてくれるであろう。

模擬授業は、教師としての授業力があるかどうかの試験である。児童生徒の前に立たせて「この人物は大丈夫であろうか」という点をみる。「私は教師に必ずなる」「4月には教壇で児童生徒の前で授業をしている」強い思いが問われているのである。また、授業力は準備力である、と言ってもよい。事前の準備をどのようにしたかが問われる。

さて、24回にわたり模擬授業全体に対しての考え方から、採用選考二次試験・模擬授業目前までに受験生として分かっていてほしい点、模擬授業の成否の分岐点、合格の筋道を述べてきた。読者の皆さんからの吉報をお待ちしたい。

(おわり)