面接試験はどのように 合格する受け答えを準備

今夏の教員採用試験が一段落した。多様な面接試験が実施されたが、どのようなものがあるのか、概要を見てみよう。

早くから練習に取り組もう
■面接は必ず実施される

まず、どのような面接が行われたかを見てみよう。どの自治体も個人面接は実施し、他に集団面接、集団討論、模擬授業、場面指導、グループ活動などの中から2種類程度を実施している。

面接試験は2次試験で行われるイメージがあるが、現在では1次、2次共に導入している自治体が目立つ。1次で集団面接を実施している自治体もあるので、筆記試験だけではなく、面接対策をきちんと実践しておかなくてはならない。1次、2次共、さらには3次でも面接を行う自治体もある。

形式は、個人面接はもちろん、自己PR、集団面接、集団討論、場面指導、ロールプレイ、模擬授業とさまざまなケースがある。

自己、教職などは想定内として準備

個人面接では、面接官3人に受験者1人、集団面接・討論では面接官3人に受験者5~8人、というのが一般的のようだ。時間は、個人で20~30分、集団で30~60分ぐらいである。

面接でなされる質問は多種多様であるが、主なものを挙げてみる。

まずはやはり、受験者自身に関するものが多い。ポピュラーな質問としては、教職を目指した理由、その自治体を受験した理由、その校種を志望した理由などが多い。他府県を受験した場合、特に住まいや大学から遠い自治体を選んだ場合は、高い確率で「なぜ、その自治体を選んだのか」を聞かれている。その場合は、自治体の教育方針や教員採用方針をあらかじめ調べておいて、方針に沿った回答をすると効果的だ。

面接において自己PRをさせられる確率はかなり高いようだ。もちろんエントリーシートへの記入内容については高い確率で質問されるので、記入事項について突っ込まれてもきちんと回答できるようにしておこう。

一般的な質問としては、「卒論はなぜそのテーマを設定したのか」「ボランティア活動をしてるが、具体的にはどのような活動をしていて、そこから学んだものは何か」などがある。

教職に関するものでは、「どのような教師になりたいか」「保護者の信頼を得るためにはどうするか」「最近の教育時事で関心のあることは」「教師の使命感とは」「どのような学級を作りたいか」などがあり、これらは想定内の質問として対応しておくことが求められる。

教育時事に関する質問も多い。「社会に開かれた教育課程とかどういうものか」「深い学びを実現するためにどうするか」「働き方改革について述べよ」などがあり、きちんと押さえておく必要がある。

場面指導などで専門的な内容が

集団討論・面接、模擬授業、場面指導になると、専門的な回答が求められるもの、素早い判断が必要なもの、よく考えないと回答できないものが多い。

「現代の子どもに不足している力は何か。それを補うための方策は」「学級日誌に『死にたい』と書かれていた。どのように対応するか」「茶髪の生徒を指導しようとしたら反発された。どのように対応するか」などを質問され、集団で討議する。

模擬授業では、国語、算数・数学、音楽、体育などの教科指導、場面指導では生徒指導の具体的な場面が設定される。現場対応を答えるものも多く、すぐに対応できるよう練習しておきたい。

■面接対応は早くから準備を

集団討論・面接への対策だが、合格のポイントをまとめると、「他の受験者の意見もよく聞きながら、自分の意見を的確に主張できる」ということだろう。「信頼できる教師とは」「コミュニケーションを苦手とする子供にどう対応するか」「いじめを起こさないためには何が必要か」などの課題に、自分の考えを素早く整理して説明できる、他の受験者の意見を聞いて的確に感想が述べられる、などが求められるのである。

これには、練習の積み重ねが必要だ。他の受験仲間と集団討論の練習を早くから行うことが必要だろう。来年に向け、面接の準備をすぐに始めよう。