合格を勝ち取る教採対策講座 ウォーミングアップ編(7)教育関連の「ニュース」はこうやって読む


月刊『教員養成セミナー』前編集長 教育ジャーナリスト 佐藤 明彦

新聞やインターネットを眺めていると日々、学校教育に関連する記事が飛び込んできます。その内容は文科省の施策に関わるものから、教育の最新事情、現場の事故や不祥事に至るものまで、実にさまざまです。「教育」「学校」などのワードが含まれる記事は、1日に何十本にも上り、その全てに目を通すのは容易ではありません。

教採試験と関係のあるニュースは、これらのうちどのくらいに上るのでしょうか。結論から言えば、どのニュースも完全に無関係とは言い切れません。「学習指導要領の改訂」という記事も、「教員が飲酒運転で懲戒処分」という記事も、学校教育の現状を知り、自身の「教育観」を磨く上で役立つからです。だからこそ教員を目指す人には、幅広いニュースやトピックに満遍なく目を通してほしいと思います。

もちろん、教採試験との関連性が「高いニュース」と「低いニュース」があります。なるべく関連性が高いニュースを優先的に、目を通すようにしましょう。

最も優先順位が高いのは、教育行政の最新動向です。国が推し進める教育施策や教育改革などは少々難解な記事もありますが、繰り返し読み返して意味を読み解くようにしましょう。分からない用語はインターネットで調べ、それでも分からなければ誰か詳しい人に聞いてみてもよいでしょう。記事を切り取ってノートに貼り、付加的に調べたことを周囲にメモ書きしておくと、自身の教育観が磨かれていきます。

受験する自治体の施策も要チェックです。自治体によっては新しい事業・計画などが、筆記試験で問われることもありますし、面接試験で聞かれる可能性も十分にあります。

一方、いじめや事故、教員の不祥事などは、ニュースそのものが試験で問われることはありません。ワイドショーで報じられるほどの大事件であっても、その事実関係が筆記試験で問われたり、面接試験で「あの事件をどう思うか」などと聞かれたりしません。

しかし、こうした事件・事故のニュースも学校教育について考え、教育観を磨く上で良き材料となります。できれば、「なぜ起こるのか」「自分ならどう対応するか」「どうしたら防げるのか」の3点について、考える癖をつけるようにしましょう。いじめや不祥事を「どう予防しますか?」といった定番質問にも、適切に答えられるようになっていきます。