保護者対応についての回答 公平に接することを基本に

面接、模擬授業で問われたら

「このような場合、保護者には、どのように伝えますか」――。教採試験の面接、模擬授業、論作文などで、保護者対応について問われることは少なくない。教採試験対策として、保護者とのコミュニケーションの在り方の基本的なポイントを学んでおこう。

教師が仕事をする上で、児童生徒との信頼関係を築くことは大切である。だが、それと同じくらい保護者との信頼関係も重要である。保護者としっかりとしたコミュニケーションを図ることは、教師としての実践を充実したものにしてくれるだろう。授業参観、保護者会、個人面談、各種の学校行事など、保護者とコミュニケーションをとらなければならない場面は多い。

○きちんとしたマナーを身に付ける

昨今、世間で騒がれている保護者がらみのトラブルから、現場に出たときの保護者対応に不安を感じている志望者も少なくないだろう。「保護者とどのように話したらいいのか、分からない」「クレームをつけられたときのことを考えると今から憂鬱(ゆううつ)になる」という声も聞かれる。

基本は、保護者との人間関係をしっかりと築く努力をする、ということである。

まずは、言葉遣いとあいさつに気を付ける。コミュニケーションの第一歩である。一般企業では入社するとまず、あいさつ、言葉遣い、電話応対方法などを徹底的に仕込まれる。これがきちんとできないと、営業などは絶対にさせてもらえない。入社当初は、ただひたすら電話を取ったり、あいさつの基本を学んだり、ということも珍しくない。

一方、教師の初任者研修では、教科指導、生徒指導などは教えてもらえるが、あいさつ、話し方などマナー関係の研修を行うことはあまりない。大事なことなので、今からでも学んで、きちんとしたマナーを身に付けたい。

○社会人としての常識が基本

基本は、「社会人としての常識をわきまえた話し方であること」である。

保護者とのコミュニケーションにおける主な留意点は、左表にまとめたので参考にしてもらいたい。特に、次の3点に留意し、面接の際には、これらを十分に踏まえた内容で答えたい。

 ・保護者の言い分に十分耳を傾ける
 ・全ての児童生徒、保護者に公平に接する
 ・苦情などの場合は1人で判断せず、校長、副校長、教頭、学年主任らに速やかに相談する

実際に現場に出たら、保護者とのコミュニケーションは、電話から始まるケースが多い。今はLINEやメールでのコミュニケーションが中心となっているであろうが、電話での話し方を今から学んでおいた方がよい。

他の教師を呼びに行く、伝言をメモする、それを伝える、など電話におけるマナーは事前に学んでおくこと。

○日頃の様子をきちんと伝える

保護者は、基本的に学校でのわが子の様子を知りたがっている、と認識するとよい。

「学校でどんなことをしているのか」「友達とのかかわりはうまくいっているのか」「休み時間はどのように過ごしているのか」「学習にはついていけているのか」などを気にしている。

それを上手に伝えるのも教師の仕事の一つであると心得よう。教採試験でも、児童生徒の日頃の様子を教師としてきちんと見るよう努力し、そうした学校での様子をしっかり伝えていくことを心掛ける、という態度を示していきたい。

保護者とのコミュニケーションで重要な場面として、保護者会、個人面談などがあることも頭に入れておきたい。保護者会は、保護者に直接学校の様子を知らせる大事な機会である。

また、保護者と一対一で話す個人面談は、十分な準備をして児童生徒一人一人の「よさ」を伝える場である。そうすることで保護者は安心する。あらかじめ、その児童生徒の「よさ」をまとめておくことが大事だ。

保護者対応について問われたら、これらのことを踏まえて回答を考えたい。