
月刊『教員養成セミナー』前編集長 教育ジャーナリスト 佐藤 明彦
文章が苦手な人にとって、鬼門となるのが論文試験。毎年度これがネックとなって、合格を取り逃している人も少なくありません。筆記試験のように、対策を重ねた分だけ点数になるとは限らないだけに、悩ましいところです。
対策の基本は、執筆した論文を添削してもらうことです。といっても、誰でもよいわけではなく、校長もしくは教頭(副校長)経験者が適任だと思います。教員採用試験の論文は、学術論文とは違って特有の定石があるだけに、大学の研究者教員では適切な指導を受けられない場合があるからです。
「定石」の一つは、自身が取り組む方策、教職に就く決意などを書く点です。……
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