合格を勝ち取る教採対策講座 ウォーミングアップ編(10)「模擬授業」「集団討論」の対策


月刊『教員養成セミナー』前編集長 教育ジャーナリスト 佐藤 明彦


教採試験は、筆記・論文・面接などの総合力を測る試験です。個別の対策が必要となりますが、中でも厄介なのが「模擬授業」と「集団討論」で、対策の方向性が見えづらいがために、後回しになりがちです。この二つが試験にある受験者は、早めの着手を心掛けましょう。遅くとも2~3月頃には、対策をスタートさせたいところです。

模擬授業の基本は、とにかく授業練習を重ねることです。黒板やホワイトボードを使い、本番と同じ制限時間で計測して授業を行います。授業を見てくれる人がいない場合は、動画撮影して自己チェックするのも手です。少々恥ずかしくとも、合格への道は羞恥心を捨て去るところから始まります。

気を付けたいのは、説明一辺倒の授業にしないことです。教室にいる子供たちの姿をリアルにイメージし、時に発問をしたり、作業を指示したりするなどして、メリハリをつけます。子供の「呼び捨て」はNGで、男女を問わず「さん」付けで統一するのがお勧めです。板書では、チョークを3色ほど使い分けるようにしましょう。

集団討論は、1人では練習できないので、大学の仲間や勤務校の同僚に声を掛けるなどして、模擬討論をする必要があります。どうしても仲間が見つからない場合は、地域にある対策講座などを探してみてもよいでしょう。

討論の際に注意したいのは、他の人の意見を真っ向から否定したり、論破したりしないことです。集団討論はディベートではありません。「協調性」も重要な評価ポイントなので、異なる意見に対しては「〇〇さんの意見もよいと思いますが、もう一つの方向として……」といった形で、やんわりと別の見解を述べるようにしましょう。また、他の人の発言にしっかりと耳を傾け、適度にうなずくなどして、聞いている姿勢を示すことも大切です。

もちろん、「積極性」も評価ポイントなので、出しゃばり過ぎない範囲で、発言していく姿勢も求められます。1回の発言は、長くて1分程度に収め、発言回数が多くなり過ぎないように気を付けましょう。討論中は話が主題から外れてしまうことがありますが、そうした場合に軌道修正を図る発言ができたら、高く評価されます。

なお、集団討論は、情報やネタを持っている人ほど、発言をしやすくなります。その意味で、日頃から教育ニュースに目を通し、使えそうな情報をストックしておくことも大切です。

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