自己分析のポイントは特徴をポジティブに表現 「教員に向いている」を示したい

前回に続きエントリーシート記入に関する留意点を紹介する。特に自己PRに焦点を当て、面接官に印象付けられる自己PRがどのようなものか、考えよう。

■エントリーシート、面接は自己PRのため

教員採用試験に臨む準備のうち、自己PRの分析は大変重要である。出願の際に、自己PR文や自己推薦書の提出が求められるケースも多いし、面接において自己PRの時間が設定されていることも少なくない。特に面接は、全てが自己PRであるといってもよく、的確に自己分析をしておくことが必要だ。

学生時代に力を注いだこと、教育実習で学んだことなどを書かせる場合も多い。これらは面接の際の資料となるので、きちんと対応しなくてはならない。

面接は通常、個人も集団も15分から30分くらい、長くても60分程度である。「自己のPRを3~5分で行ってください」といわれることもある。この短い時間の中で、自分のよいところをどれだけPRできるか、教職に対する自分の意欲をどれだけ打ち出すことができるか、事前に表現の仕方も含めて十分考えておく必要がある。

■「私は…」で始まる文章で分析する
表1

自分自身をできるだけ客観的に正確に分析してみよう。「自己PR・15のチェックポイント」(表1)をあげておいた。少なくてもこの程度はじっくりと自己を分析してみる必要がある。

自己分析するには、「私は」で始まる文をどんどん書いていくという手法がある。「私は野球が好き」「私は映画が好き」「私はおすしが好き」「私は旅行が好き」「私は暑いのが苦手」「私は静かに読書をしていることが多い」「私は優柔不断」「私は人の話をよく聞く」「私は人に喜んでもらうことが好き」などである。

書き始めると最初はすらすらと書いていけるが、そのうちよく考えないと書けなくなってくる。そうするとかなり内面的なことに触れるようになり、より多くのこと自分の側面が掘り起こされることになる。

一般的にこのような取り組みをすると、否定的な内容が多く書かれていることに気づくだろう。そうしたら、次に否定的な内容を肯定的な内容に置き換える作業をしてみる。

例えば、「私は短気である」は「私はすぐに行動に移す」、「私は優柔不断である」は「私は慎重である」、「私は人に逆らうことができない」は「私は人の意見を尊重する」などである。

つまり、自分の特徴をポジティブな言葉で表現し直すという作業である。

表2

エントリーシートに自分について書くとき、ポジティブに捉えられる言葉を表2に示しておいたので参考にしてもらいたい。

ポジティブに書き直した特徴の中から教員としての仕事に役立てられそうなもの、自分らしさを表しているものを選んでみよう。

そして、それぞれの特徴を具体的な成果、体験、エピソードでもって語れるようにしたい。「私は貴重な体験をした」と語るとき、抽象的では説得力がない。具体例が伴うと大変に効果的である。

■工夫や努力ができる人物である

自己PRであるので、このときは「自分ががんばったこと」を具体的に書いたり、述べたりするのが最も効果的だ。がんばったことを「学業、資格取得」「サークル、部活動」「アルバイト、勤務経験(臨時採用含む)」「趣味、ボランティア、学外活動」などの面からそれぞれ書き出しておく。面接ではきちんと語れるようにしておこう。

「人に自慢できるものはないなあ」という方もいるかもしれない。特別なことでなくてもよい。アルバイト、サークル、趣味などで工夫した点、努力した点でよいのである。工夫や努力ができる人物である、ということを示せればよい。それが教員として大事な点である、と面接官は分かってくれるはずである。

自己PRの最大のポイントは、示した各自の特徴が教員としての強みとなること、教員になるのを前提としていることである。「好きなこと」「得意なこと」「大事にしていること」が特徴である。それら自分の特徴や体験が、教員に向いているというアピールをしたい。