成果を上げる教育実習は 事前打ち合わせをしっかりと

うまくいく準備のポイントは

新年度になれば、教育実習の準備を始めなくてはならない。多くは6月に実施される。教育実習で学校現場を体験する受験生も少なくないだろう。教育実習は、教員採用試験に臨む上でも重要な知識、技能、示唆を与えてくれる貴重な機会であり、これをぜひ有効なものとするために、適切な準備を進めたい。


名簿をもらい名前を覚える

準備として重要となるのは、まず事前の打ち合わせだ。4~5月には受け入れ校との打ち合わせがあるので、その際にしっかりと押さえておかなくてはならないことがある。表にまとめたので、必ず説明を受けて確認しておこう。

学校側にゆとりがあるようなら校内を案内してもらうことも大事だ。学内の様子も把握しておこう。担任するクラスが決まっていたら児童生徒名簿を事前にもらいたい。読み方と名前を前もって覚えておくと、実際に教壇に立ったときに有効であり、児童生徒とも早めに仲よくなれる。

打ち合わせの帰りには、校区を歩いて特徴を知るようにする。最短の交通アクセスも確認しておく。

服装はスーツが基本。打ち合わせのときも同様だ。実習中も体育の授業や何かの作業以外は、スーツをきちんと着る。社会人としての基本である。また、髪型も気を付ける。茶髪は黒い髪に戻す。パーマも避けたい。女性は、長い髪は束ね、ナチュラルに、品のよい化粧を心掛ける。もちろん男性はひげをそる。

あいさつも大事。学校に訪問した際は、教員や学校関係者、児童生徒たちに、大きな声で明るくあいさつをする。

指導単元について教材研究を行う

事前打ち合わせで、指導する教科の単元屋内容はあらかじめ教えてもらえる。実習前に教材研究を必ずしっかりと行い、指導案を作成しておく。できればプリント類なども試作してみたい。

実習が始まったら、指導教官に見せて、点検してもらえばよい。指導案などはパソコンで作成するだろうが、いまは私的なメモリー媒体の持ち込みが禁止されている学校が多いので、その扱いについても確認が必要だ。学校のパソコンを使用できるかどうかも聞いておきたい。

学習指導要領と教科書は、必ず事前に用意する。使用している教科書を聞いて自分で購入したほうがよい。どこで買えるか、購入に関しては、教科書供給協会のサイトで案内されている。

学習指導要領も数百円で購入できる。小学校・中学校共に2018年度から移行措置が始まっている。関連の情報は文科省サイトなどから入手しておく。

多忙な中でも児童生徒と積極的に交流する

実習の具体的な主な内容は、次の通り。

▽授業の担当▽学級の担当▽部活動の担当▽清掃指導▽学校行事への参加▽教生日直▽授業見学・研究▽合評会▽実習記録への記入

おそらく想像以上に多忙感があると思われるので、実習記録はためずに毎日きちんとつけておく。ただ、目の前には児童生徒がいるので、休み時間は一緒に話す、遊ぶなどできるだけコミュニケーションをとりたい。

指導教官には心から感謝する

実習生には、1人につき1人の指導教官が必ず付く。実習期間中はほとんどこの指導教官と過ごすことになる。

教科指導の基本的事項の指導、指導案の点検、授業後のアドバイスなどが指導教官の役割。分からないことや意見を聞きたいことがあったら遠慮せずに聞いておこう。発問の仕方、教材研究のやり方など教えてもらうのもいいだろう。

ただし、指導教官にとっては、本来の職務に加えてやってくれていることなので、感謝の気持ちを持つことが何よりも大切だ。

教育実習体験を基に語る

実習が終わる際には、管理職、指導教官をはじめとする教師、児童生徒、職員にお礼のあいさつを忘れない。社会人としての常識だ。校長、指導教官には改めてお礼の手紙を出してもよい。きちんとした人間関係を築けば、採用試験に臨む際、面接の受け方などで協力してくれるだろう。

実習が終わったら、なるべく早めに実習の記録をまとめておく。採用試験の面接では、実習について詳しく聞かれることが多い。学生であれば数少ない貴重な現場体験であるからだ。そこで得た体験から、教職への熱意を語ることができるようにしたいものである。

さらに、大学に提出するリポートも早めに、実習後1~2週間で作成する。それ以外にも、気づいたこと、役立ったことは全てまとめておこう。そのためには実習中にはいつもメモを携帯して、気づいたことはどんどんメモしておくと便利だ。いずれも教員採用試験で、必ず役に立つ。