着任前の準備と心構え その4 新しい出会いを大切に

 最も重要なのは健康である。現場はとても忙しいので、それに耐えられるように体を鍛え直してほしい。ジムに通って体力づくりに励むのもよいだろう。できれば着任後も続けて取り組みたい。

体調で気になる点があれば、病院でしっかり診察してもらう。持病があれば、ぜひ治しておきたいし、特にむし歯の治療は必須だ。健康が最大のポイントでもある。

故郷があるなら、着任前に実家に帰るのもよい。家族や友人と将来のこと、不安や期待などいろいろ話をしてみよう。小中高校の恩師に会って、新任時の思い出や教師としての心構えを聞くのも大変有意義である。

旅行もいい。友人と旅して、人とのつながりを感じ取り、元気をもらえるようにしたい。

使用する備品などの買いそろえも大切。体操着、運動靴、上履き、タオル、湯のみなどは初日から使用する頻度が高い。慌てないよう前もって用意する。社会人として恥ずかしくない服装や髪型を心掛ける。保護者や地域の人から思いのほか見られているものである。入学式や学校の創立記念の周年行事のほか、地域や保護者、同僚などの冠婚葬祭に出席することも少なくない。あらかじめ略礼服を準備しておく。

着任したら、まず、同僚の教職員の名前を覚えよう。これから指導を受けたり、世話になったりする先輩たちである。こちらから積極的にあいさつしたり、声を掛けたりしよう。経験ではかなわないので、全てを学ぶ姿勢で接したい。

学年学級が決まったら、前担任との引き継ぎをする。学年や学級の雰囲気、児童生徒の様子など事前の児童生徒理解が大切である。加えて保護者についても聞いておくとよい。

同学年の教員と共に最初の1週間の見通し(計画)を立てたり、クラス名簿を作ったりする(ふりがなを付ける)。このような取り組みを通して、子供たちとの最初の出会いを迎えるのである。

 新年度に当たり、あなたの期待や不安以上に、子供たちは期待や不安を感じているはずである。担任はどのような先生なのか、クラスでうまくやっていけるのか――。子供たちを安心させるのは、担任であるあなたの笑顔と教師としての堂々とした態度である。「新しい先生との出会い」を大切にしてもらいたい。

(おわり)