学級担任って大変なの?(2)常に課題と向き合う

学習指導だけではない

「教師は授業で勝負」と言われるが、授業、学習指導だけが教師の仕事ではない。おおむね六つの分野に分けられる。「学習指導」「特別活動」「生徒指導」「学校運営」「外部対応」「研究・研修」の六つである。これ以外の業務も当然ある。学級担任としての仕事はかなり多い。

まず授業、学習指導について見てみよう。

授業をするためには、事前準備として教材研究、教材作成、指導案作成など日々多様な準備に取り組まなくてはならない。指導後には評価と成績処理が待っている。評価にはテストだけではなく、提出物のチェックや日常の観察をまとめる必要がある。

この授業の事前準備と事後の処理などは持ち帰って自宅で取り組むことが多い。現在は個人情報の扱いで成績に関するものの持ち帰りはできないが、教材研究は自宅で、という教師が圧倒的に多い。

現在、教師も含めて働き方改革が進められている。民間企業のサラリーマンの勤務と比較するのは難しい。残業に関しては教師の方が多いかどうか分からない。ただ、持ち帰って仕事するのは教師の方が多い、といえるか。

学習指導以外を見ると、学級担任としての仕事、生徒指導がある。特に生徒指導は、集団、個別共に大変重要な仕事だ。生徒指導上の諸問題がますます深刻化する中、この生徒指導に係る比重が増えている。担任を持てば、学級経営関連の業務が飛躍的に増えてくる。

中学校以上は、部活動の対応も重要な職務だ。対外試合、コンクールなどで休日の勤務も少なくない。

学校運営上、各教師に課せられた校務分掌も軽く見てはいけない。組織の一員として、積極的に取り組まなくてはならないのである。最近は、保護者や地域への対応も重要な仕事となってきている。

年間を通して多忙である

では、小学校を例にとって年間の流れの中で学級担任の仕事を見てみよう。

別表は、一般的な小学校の年間の行事予定である。現在は、2学期制の学校も少なくなく、また、夏季休業日の短縮などもある。春に運動会を開催する学校も非常に多く、自治体や学校ごとに多少の違いはあるが、ほぼこのような流れと見てよい。

各学期や各月ごとに課題はあるが、新任教師、若手教師としては、やはり新学期・学年のスタートが重要になる。赴任する学校が決まり、着任したら、すぐに教師としての仕事が始まる。担任を持てば担任の仕事も同様である。

学年学級が決まったら前担任との引き継ぎで、学年や学級の雰囲気、児童の様子などを聞く。同学年の教師と共に1週間の見通し(計画)を立てる。

そこでの主な業務は、「クラス名簿の作成(ふりがなを振る)」「1週目の週案(学習指導案)の作成」「座席の決定(初めは名前順背順でも)」などである。

そして、いよいよ子供たちとの出会いがある。この出会いはとても大切だ。話し方を工夫したり、話の内容を吟味したりするなどの準備が必要だ。

もちろん、このときから指導が始まる。「先生の話を聞くときには、しっかり聞く姿勢をとりましょう」と一言指導するだけで、子供たちの教師を見る目が変わる。注意すべき点はしっかり指導すべきだ。良いところはたくさん褒めてあげよう。こういうことで、子供たちは自然と規準を作り上げていく。教師のメリハリある態度は、とても重要である。

4月は、着任式、始業式、入学式など重要な行事に始まり、校務として仕事も分担される。初任者は誰でも緊張する最初の保護者会がある。

学年経営方針、学級経営方針を明確に出すことで保護者からの信頼を得られる。資料作成を綿密に行わなければならない。ゴールデンウイークの頃は、おそらく疲れのピークになるので、十分なリフレッシュが必要だ。

1学期はこのほか、授業参観・学校公開、家庭訪問・地域巡り、遠足、PTA総会、避難訓練など重要な行事がめじろ押しである。前述のように運動会があることも。終了時には、成績評価、夏季休業の過ごし方の指導など重要な仕事も控えている。

2学期になると運動会や学芸会など学校行事への対応、年度末には年間の実践の振り返りなど時期に応じた課題がある。そして、もちろん年間を通じて、常に子供たちを指導し、学級としてまとめていかなくてはならない。常に課題と向き合っている仕事であるといっても過言ではないだろう。