間もなく20年度試験本番 短期集中でラストスパート

筆記、論作文、面接にどう取り組む

10連休となる今年のゴールデンウイークが明けると、2020年度教員採用試験本番まで残すところほぼ2カ月。ラストスパートの時期である。短期集中の勉強は意外と効果があり、合格者らの報告からこれはうかがえる。直前の2カ月で何に取り組むべきか、これだけは取り組んでおきたい、という点をまとめておいた。


 出願=手抜かりがないように

まずは、きちんと出願しなくては始まらない。実施要項は多くの自治体が配布を始めており、出願受付中である自治体も少なくない。

すでに出願を済ませている受験者もいるだろう。もしくは提出書類の用意、および最終チェックの段階であると思う。願書配布や受付期間が短い自治体もあるので、よもやの事態を招かぬように、提出期日は必ず確認する。

特に複数の自治体を併願する場合は、試験日程などを正確につかんでおかなくてはならない。提出する書類は必ずコピーを取っておくことも忘れずに。

出願するとともに、なぜ自分はその自治体を志望するのか、もう一度しっかり考えておく。「なぜ、うちの県(市)を選んだのか」は面接における定番の質問である。

筆記・実技=不得意分野を克服する

合格者の体験談を見ると、筆記はラスト2~3カ月の頑張りが効果的だったという報告が少なくない。ぜひラストスパートをかけたい。特に不得意な分野がある場合は、集中してその克服に取り組みたい。

実技も、短期間で集中的な練習が効果的といわれる。小学校の体育や音楽の実技は、基本的な技術、正確さなどが求められる。不得意な分野があれば、その練習に力を入れる。

中高の実技は、基本的な技術に加え、応用も求められるので、そのつもりでの練習が必要である。

論作文=試験の形式に合わせて書く

論作文は、受験先の制限時間、制限字数に合わせて書く練習を進めよう。

例えば、受験する自治体が制限時間60分、字数千字(1行○字×□行まで分かれば、それも合わせる)、原稿用紙に縦書き、であれば、条件に合わせて書いていく。同テーマでも800字と1200字では論展開、内容が異なるので、これは必要な練習である。

これまでにも書き込んできているだろうが、直前の2~3カ月では、書いたものをどんどん人に読んでもらおう。そして、意見を言ってもらおう。

自分の家族、大学の受験仲間、大学の教官、教育実習で世話になった指導教官、臨採勤務校の先輩教師など多くの人に見てもらい、形式、内容など自分の論文に欠けている点を指摘してもらおう。欠点の克服を最終調整としたい。

時事=キーワードを絞って学ぶ

筆記における時事問題の比率は高くなる傾向にある。論作文、面接も同様である。直前対策としては、ある程度的を絞って対応する方がよいだろう。

まず、次期学習指導要領を軸とした内容を学ぶ必要がある。社会に開かれた教育課程、主体的・対話的で深い学び、カリキュラム・マネジメントなどキーワードを押さえておこう。

このほか、働き方改革、チーム学校、部活動、第3期教育振興基本計画、いじめ・不登校など問題行動、学校安全・危機管理、道徳教育、児童虐待、特別支援教育などは外せないところだろう。これらについては、簡単に解説ができるようにしておきたい。

面接=仲間とひたすら練習を繰り返す

すでに受験する自治体の試験のスタイル・形式は押さえているだろうから、それに合わせて練習に取り組む。個人面接、集団討論、場面指導、模擬授業など、実際の試験に合わせた形で練習する。

面接の練習は一人では難しいので、受験仲間と練習しよう。受験者、面接官、客観的に見る第三者の役割分担を交互にして、受験者の回答、態度で気になった点はお互いに遠慮せずにどんどん指摘していく。

面接は場慣れが重要だ。それには練習しかない。仲間と練習できる日は、何時間でも時間が許す限り繰り返し練習をしよう。

話し方、内容はもちろん、入室時の態度、マナーもチェックしたい。

ドアを開けた時の姿勢、入室時の目線(面接官に向ける)、入室後の立ち姿、お辞儀の仕方、歩くときの歩幅と姿(前傾、猫背、ふらつき、引きずりなどないか)、着席前のあいさつ、椅子の座り方、座っているときの足の位置、退室時のあいさつなど面接マナーも最終練習としてぜひチェックしたい。いいマナーは、得点につながる。

コンディション=ベストを目指す

連休中に整えたいのは、コンディションである。心身共ベストな状態で試験に臨むことが、実力を発揮できる最大の要件である。運動、睡眠、食事などに気を使い、ベストコンディションで、試験当日を迎えたい。