直前には何に対応 ラストスパートで取り組む

ベストコンディションを心掛けよう
2020年度教員採用試験本番までもう1カ月あまり。試験直前に何に取り組むべきか、また何を頭に入れておくとよいのか、などについて見てみよう。
〔面接―内容〕
間違いなく自分については、質問される。「最初に自己紹介をしてください」「3分間で自己PRしてください」なども多い。直前対策として、自己分析を改めてきちんとしておく。 必要なのは、エントリーの際に提出した自己PR文や自己推薦書の内容を確実に頭に入れておくこと。面接官はこれを基に受験者に関する質問をしてくる。その内容と齟齬(そご)があってはならないので、必ず覚えておく。コピーを忘れたのであれば、試験当日までにできる限り思い出して、メモに書き出しておく。 面接の主な狙いは、「人間性、人柄、個性」「教師としての資質・能力」「教師としての意欲、積極性」を判断することである。別表に示した10の質問には、必ず答えられるように用意してもらいたい。回答は全て「教師になる」ことを前提に考えなくてはならない。自分の特徴、個性、体験全てが教師に向いていることを示さなくてはならない。 また、単に「自分はこういう性格です」と述べても抽象的では意味がない。具体的なエピソードや体験を整理して、どういう体験などから今のような考えを持つようになったかなど、具体性のある回答ができるようにしておこう。
〔面接―対応〕
面接の対応として心掛けておきたいことを5点挙げておく。 ①面接官に対して「聞き上手」になる=質問は必ず最後まできちんと聞く。分かったつもりになって、途中で答えたりしない。また、面接官が話しているときは、適当に相づちを打って、聞いているという態度を示すと好印象である。 ②答えのタイミングを外さない=いくらいい内容で答えても、回答までに時間がかかるとマイナスとなる。質問されたら「はい」と返事をし、できれば5秒以内に回答を始められるように訓練しておこう。 ③面接官をいい人だと思う=いやだなと思うと、何となくそれが態度に出てしまう。面接官は基本的に温かい気持ちで接してくれている。いい人だと思って、話をしよう。 ④少し低めの声で話し始める=あがらないための工夫である。話し始めは、ゆっくりと丁寧にして、徐々に歯切れよく話すようにしていくといい。 ⑤話した内容は覚えておく=1次面接を無事クリアし、2次面接に進んだ際、同じような内容を聞かれることがある。前回の回答と矛盾があってはいけないので覚えておきたい。
〔論作文〕
採点官にきちんと読んでもらえるよう準備をしておく。「読みやすい形式、分かりやすい表記」ができるようにする。特に見た目は大事である。採点官は、短時間に何点もの論作文を読むのだから、見た目が悪いと読むのがつらくなる。字をできるだけ丁寧に書くのはもちろんだが、次の点も忘れずに覚えておく。 鉛筆は比較的濃いBを使い、はっきりと字を書く。小さな字や弱々しい字も読みづらいので気をつける。シャープペンもできれば避けたい。人に読んでもらう論作文を書く、という意識をきちんと持つ。 文章技法としては、次の3点に気を付ける。 「1文はできるだけ短く」「一つの段落は、せいぜい3~5行程度」「適切な箇条書きを用いる」――の3点。短い文章にするには、単文にしなくてはならない。 単文は一つの文章に、一つの主語と一つの述語がある文章である。文章が長くて分かりにくいときは、単文になるまで何度も切っていくようにする。
〔身だしなみ〕
「服装で落とすことはない」が、やはりだらしない服装は印象がよくない。 面接官はきちんとした身だしなみができているかどうか、結構見ている。特に靴には目が行きやすく、汚れていたり、かかとが減っていたりすると気になるので、手入れを怠らないようにしよう。黒などの革靴が基本であり、男性はローファー、女性はヒールの高すぎないパンプスがいいだろう。 受験者の身だしなみのポイントは、若さを感じさせ、控えめで、清潔感があるもの。女性の場合、メイクも普段より少し控えめに。特に個性的である必要はない。社会人らしい、教員らしい身だしなみの行き届いた人物、という評価を得たいものである。 また、バッグは応募書類のコピーなどが折らずに入る大きさのものがよい。何か書類を渡されることもあるからだ。 そして、最も重要なのは、心身ともベストコンディションで試験当日を迎えることである。あと1カ月ちょっとである。体調に気を付けてラストスパートをかけよう。