面接で答えに窮したらどうする? 潔い態度でマイナスを減らす

面接試験で答えに窮してしまい、どう答えたらよいか分からなくなってしまう――。受験者が最も恐れる面接試験の一場面だろう。答えに詰まったらどうしたらよいか、考えてみよう。

「時間をいただいてもよろしいでしょうか」

面接は面接官とのコミュニケーションだから、質問に答えられず、言葉に詰まってしまうこともあるだろう。頭が真っ白になり、パニック状態に陥ってしまうこともあるかもしれない。

答えに詰まるとなぜ焦るのか。「質問にはすぐに答えなければならない」「沈黙があってはならない」という先入観、強迫観念はないだろうか。

沈黙が続くと、確かに面接官へ与える印象もよいとはいえない。だが、言葉に詰まるのはよくあることと考えよう。質問に対しては、5~6秒の間に答えるのが通常であろうが、面接官もあまり答えをせかしたりはしない。十数秒くらいは待ってくれる。まず「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と言う手もある。その後、どのように対応したらよいか。

質問の趣旨が分からないケース

まずは、落ち着こう。

そして丁寧に「申し訳ありませんが、もう一度お願いできませんでしょうか」と再質問してもらえるように頼んでみよう。あるいは、自分から「○○ということでよろしいしょうか」など、理解できるよう問い返す。このくらいは、面接官は許容してくれるはずだ。

面接官は、受験者の意見、考えを聞くのが役割であるため、分かりやすく質問し直してくれることもあるだろう。あくまでも丁寧にお願いすること。また、これが通用するのは、おそらく1回だけである。

具体的な知識がないケース

例えば、「法令を踏まえて回答するように」と質問されたのに、その法令が出てこない、もしくはもともと知らなくて答えられない、というケースが少なくない。

これはあいまいにごまかしてはいけない。知らないものは知らないと言うこと。

最もよくないのは、うそをついたり、知ったかぶりをしたりすることだ。「本当は知らないのではないか」と思われた場合、突っ込んだ質問をされるのは間違いない。知らないことがばれたら、合格は遠くなってしまう。

したがって、「試験が終わって家に帰ったら、必ず勉強しておきます」などと潔い態度を示して、マイナスの印象を少なくするとよい。

また、「えー」「あのー」などの言葉を繰り返すのも印象がよくないと心得る。

「なぜ」「どうして」を繰り返す、圧迫を受けるケース

もう一つ、受験者が恐れるものに圧迫面接がある。受験者にとっては全くありがたくないが、圧迫面接は受験者の心の動きなどを探りやすく、教採でもしばしば取り入れられる。この対策も考えよう。

「君は教師には向いていないのではないか」「そんなやり方は誰だって思い付く。違うやり方はないの」「それで通用すると思うのか。考えが甘いのではないか」など、受験者にとって、いやな質問が続けられる。

このような質問を受け続けると、誰でも慌ててしまう。動揺し、冷静さを失い、適切な判断や表現ができなくなる。面接官はわざわざそのような状況に追い込み、本性を探ろうとする。物事に動じないストレス耐性があるか、度胸が据わっているか、苦しい状況を乗り切る力があるか、などを試すのが圧迫面接である。

やってはいけない対応は、次の通り。

▽何も答えられない

▽困った顔やムッとした顔をする

▽反射的に怒ってしまう

▽動揺して視線が定まらなくなったり、慌てて早口で弁解したりする

▽「どうしてそう思うのですか」などと逆に質問をする

▽泣いてしまう

対応としては、まずは気持ちを落ち着かせ、開き直る。前述のように、「自分を試しているのだから、大丈夫」と開き直りたい。冷静な対応を面接官は必ずチェックしている。

面接官は「君は教師に向いていない」と平気で言ってくるかもしれない。そこで、めげない。「必ず改良します」「必死で勉強します」と、とにかく努力を前面に打ち出し、食い下がっていこう。あえていい回答をしなくてもよいだろう。必死の姿勢を示し、教員への熱意を打ち出していく。

質問を畳み掛けられるケース

圧迫に近いが、「授業中に騒いでいる子供がいたらどう注意するか」と聞かれ回答すると、「他の子供も騒ぎ始めたらどうする」「そんなに手ぬるいやり方ではなく、違う方法が考えられないか」など次々に質問を重ねられ、答えに詰まってしまうケースがある。

狙いは圧迫と同様、何事にも動じない、度胸のある、ストレス耐性の高い候補者の選定だ。クレームの多い保護者への対応をはじめ、同僚や地域住民との関係でトラブルを抱える教員が増えてきている。それに対応できる資質・能力を求めている。

この人物なら難局を乗り越えることができるであろう、と思わせられるような気迫、信念を示したい。

そのためには、自分の考えに責任を持つとともに、柔軟に考えられる姿勢を示す。「このやり方(考え)が第一」としながらも、取り組みの優先順位を示したり、推移を見ながら他の方法も合わせて考えていったりする姿勢を述べる。

度胸があるなら、「自分はこのやり方を徹底します」と開き直って押し通すのが有効な場合もあるだろう。

自分の思いや考えに軸がないと、面接官から予想外の追加質問があったときに対応できない。すぐに自分の話のベースが崩れてしまい、面接官からさらなる追加質問を受け、追い詰められてしまう。それを防ぐためには、自分の考えの軸を明確にして、真摯(しんし)に答えることだ。

面接官は、受験者の思いが感じられないときや、話がぶれたり、矛盾したりして納得できないときに質問攻めをする。面接官に自分の思いや考えを確実に伝えようとする気持ちと、適切な表現力が必要となる。2次選考まで、あまり時間はないが、いま一度自分の表現が十分かを見直したい。