【学級担任って大変なの?(12)】いじめにはしっかり対応

先般、文科省から2018年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果が公表された。概要については11月14日付の当紙面で紹介した。問題行動の中でもいじめは学校教育現場において大きな課題である。調査結果でも、いじめを認知した学校の割合は、小学校85.8%、中学校85.2%、高校62.7%、特別支援学校42.7%と特に小中で非常に高い比率を示している(別表)。

学級担任としては、いじめには積極的に関わり解決に向け努力しなくてはならない。授業と並んで、学級担任の最も重要な仕事と言ってよいだろう。いじめに対して学級担任はどのように取り組むのかを見てみよう。

学級担任として大切なのは、いじめが集団による行動を伴っているケースが多い、という理解である。その集団には構造的な問題がある。いじめはいじめる側といじめられる側の両者のみで成り立っている訳ではない。いじめを見て、それをはやし立てたりする、いわゆる「観衆」と呼ばれる立場の者がいる。さらにいじめの行為を見て見ぬふりをする「傍観者」と呼ばれる者もいる。これらはいずれもいじめる側だ、と捉える。

こうした状況を踏まえていじめ問題を考えていく。学級全体を通して、いじめは人権に関わる重大な問題であるという理解と、いじめを絶対に許さないという雰囲気を醸成することである。

いじめが起きたときに学級担任は、その問題が深刻化しないよう対応しなくてはならない。前述のように、絶対に許さないという学級づくりを進め、そして、子供たちの小さな変化を見逃さないように最善の努力をする。特にいじめられている子供の出すサインの受け止めが早期発見、早期指導と解決につながる。

いじめを受けている子供は、何かしらのサインを発している場合が多い。いつも以上に教師のそばに寄ってくる子供もいれば、反対に教師を避けるようになる子供もいるだろう。休み時間に仲の良かった友達と一緒に過ごさなくなったり、外へ出ずに教室に残るようになったりなど、いつもとは異なる行動をとることが多い。

子供たちの友人関係の変化に学級担任は常に敏感でなくてはならない。子供たちの生活の様子を観察するとともに、十分な配慮の下、関係する子供たちと話をしたり、他の教師に相談したりしながら情報を収集していく。

「先生、私はいじめられています」と直接訴えてくる場合もあるだろう。訴えるまでに、その子供は相当悩んでいたと考えられる。これをしっかりと受け止めていきたい。話しやすい環境をつくって、十分に聞いてあげる必要がある。

若く経験の浅い教師には、容易ではない取り組みである。大切なのはひとりで抱え込まないことである。同学年の教師や管理職、養護教諭などへの相談も必要だ。組織として対応していこう。