採用までの留意点は 説明会、面接には適切に対応

教員人生のスタートに向け

今夏実施された教採試験は、既に合格発表が行われ、念願をかなえた合格者は大変喜んでいることだろう。各自治体では合格者向けの説明会が開かれると共に、教育委員会や学校などによる配属校を決めるための面接が始まっている。来年4月に教壇に立つまでの留意点などを紹介しよう。

合格者に対する説明会では、採用に際しての提出書類、面接など配属に向けた今後のスケジュール、健康診断など必要事項への対応についての説明がある。内容をきちんと把握して、適切に取り組まなくてはならない。採用前の研修を実施する自治体もある。

面接については、個々に連絡が来る。届け出た連絡先に電話、メール、郵便などで日時や場所などが伝えられる。

この連絡には、迅速に対応する。そのままにしておかず郵便ならすぐに開封する、メールもすぐに読む。返事をしなくてはならない場合は、すぐに回答する。書面は隅々までよく読み、電話なら最後に内容を復唱する。

その前提として、連絡がきちんと取れる状況にしておくようにしたい。何かの指示があるなら、それに従ってすぐに行動しよう。

教育委員会は前もって各学校の実情や、どのような教員を望んでいるか情報を得ている。合格者の履歴書・経歴書に書かれている、これまでの経験や人柄を見て、どの学校に適しているかを見定めるために質問するのである。

面接では、履歴書などに書かれた内容を中心に聞かれることが多いが、何を質問されても責任を持って答えられるようにしたい。質問の回答と学校の実情に照らし合わせて、配属先を決める訳である。

学校現場は、中堅教員が少なく、若手教員の比率が高くなっている。つまり、即戦力になるような人材が求められている、という現状がある。対人関係やプレッシャーに強いタフな人材、心身共に健康で子供ときちんと向き合ってくれる人間性豊かな人材である。

面接では、主に次のような質問がある。

▽学校で教育実習だけではなく、講師や指導員、ボランティアで子供たちと接した経験があるか

▽どこに住んでいるか。この学校に配属された場合、どのようなルートで通勤するのか

▽中学校および高校時代の部活動、大学時代のサークル活動などの経験。学んだことや組織での役割など

▽ストレスに強い方か。どのように解消しているか

▽悩んだり困ったりしたとき、相談できる相手はいるか。どのような人か

▽健康法、体力維持で心掛けていること

この面接は、配属を決めるためのものであり、合否を決めたりするものではない。リラックスして臨もう。

自分の経験や希望など、聞かれたことには正直に率直に答えてよい。虚偽の報告や無理をしての応答は後で困ることになるかもしれない。

面接の結果と取得免許との関わりで、小・中・高校・特別支援学校などの学校種が具体的に決まる。自分の希望とは異なる配属先を打診される場合もある。

美術や音楽の免許取得者は、小学校の専科に充当される場合もある。一貫校が増えてきている昨今、小学校と中学校、中学校と高校の兼務もあるだろう。

赴任先について、自分は何を優先するのか考えておくとよいだろう。

配属先(最初の赴任校)は、年明け頃から決まり始める。なかなか決まらず3月末ぎりぎりの場合もある。面接も何回か呼ばれることがあるが、焦らずに対応していこう。

配属先が決まったら、学校を訪問し校長、副校長、教頭らと面談する。年度末の学校は、多忙である。できるだけ学校から示された日時に行けるようにしたい。

学校での面談では、所属学年、学級、教科、部活動、校務分掌について説明される。メモをとるなどして、内容をしっかりと把握する。分からなければ、聞き返して確認する。ここでも自分の事情や希望を率直に話してよい。介護や子育てといった家庭事情、通院や結婚などである。

現在社会人として仕事に就いている場合、退職の時期を会社と相談して決めなくてはならない。その際、3月末ぎりぎりまで仕事をするのはできるだけ避けたい。退職してすぐに4月1日から学校勤務という余裕のない日程は、体調にも影響しやすい。バイトも同様だ。赴任前には休養を取って、心身共に万全な状態で、教員人生をスタートさせよう。