【面接の○回答×回答(152)】教育活動の中で意識的に取り込もう

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人権に関わるいじめが多発しています。12月には「人権週間」がありますが、意義、成り立ちについて説明するとともに、あなたならどう取り組むか教えてください。

○回答

「世界人権週間」の意義は、世界中の人々が人間として、命と自由そして名誉が保障されるところにあります。「人権週間」は、1948(昭和23)年、パリで開かれた第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことが始まりです。そして、12月4日から10日までを人権週間としたのです。命、自由、名誉は人間らしさ(人権)の根幹を成すものです。

弱い立場にある人の心や体に不安や痛みを繰り返し与えることはまさにいじめであり、人権を脅かす最たるもので極めて大きな問題であると考えます。

私は、弱い立場にいる人の心身に不安や痛みを与えるのは具体的にどのようなことか、児童と共に考えます。また、いじめや差別を見抜く力、いじめをしない・させない・許さない心の育み、自分の意志や考えを相手に分かるように伝える力の育みに努力します。

[コメント]

何人も人間らしく生きる権利を有しています。人間らしさそのことが人権であること、人権週間の成り立ちについてもよく理解しています。

また、取り組み、手だてについても具体的です。いじめをしない・させない・許さない、さらに、いじめや差別を見抜く力、自分の考えや意見を相手に分かるように伝える力が大事であるとして、教育活動の中で意識的に取り込もうとする姿勢も評価できます。

×回答

「人権週間」の意義は、この世に生を受けた全ての人が性別、肌の色、貧富に関係なく人間として尊ばれて生きていくことが保障されることをうたっているところにあります。

わが国は第二次世界大戦後、先人によるたゆみない努力と働きによって衣食住何不自由なく生きていけます。その意味で人権が保障されていると言えると思います。

人権週間の成り立ちは、先の世界大戦で、人として犯してはならない過ち、すなわち人道を無視した略奪や殺りくへの反省に基づいて国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことに始まります。

12月4日から10日までを人権週間、12月10日を「世界人権デー」としたのです。私は、社会科の授業を通して国際連合の「児童憲章」や「児童の権利条約」にも触れながら成り立ちや意義について指導して、深化を図ってまいります。

[コメント]

「人権週間」の意義について端的に述べられています。成り立ちについては人類が犯した最大の過ちに触れてはいるものの人間らしさ(人権)、人間らしく生きることについては理解不足です。衣食住のみで人権が保障されるものではありません。教育活動全般を通じて展開、取り組むことが大事です。「世界人権宣言」は世界中の人々が人間らしく生きられる願いから設けられた週間です。

アドバイザー・宮澤義一 元東京都公立学校長