【教員採用試験の勉強の進め方(5)】個人面接で問われる必須事項②

帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉
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教育実習、ボランティア活動について

前回、二次試験対策の勉強の仕方として、面接などで問われる必須事項を理解し、自己の置かれた立場を意識して考える必要性を述べました。さらに、個人面接で多く聞かれる2点について取り上げましょう。

1. 教育実習の成果と課題

現役の大学生には、教育実習をこれから受ける方もいるでしょう。成果と課題を意識して臨むとよいでしょう。

教育実習につきエントリーシートに何を書けばよいのか、面接の質問にどう答えればよいのか、考えてみましょう。

「教育実習で得られた成果と課題について教えてください」とよく問われます。多くの方が成果として挙げられるのは「児童生徒との関わり方が分かった」「模擬授業を通して授業の実際が体験できた」「先生方が朝早くから遅くまで働いて頑張っていかないと授業や行事が進まないことが改めて分かった」「大変忙しいが、やる気があれば素晴らしい仕事になると思った」などです。

筆者は「一番の成果は学校経営に参画する意義と重要性を認識できた点」と答えるよう勧めています。教育実習の初日には校長講話があり、経営方針などの指導を受けます。そのとき、方針に沿って学校が成立しているという実態を初めて理解したはずだからです。

課題には「もっと授業を上手にできるようになりたい」「授業がうまくいかなかった」「板書が思うように書けない」などがあります。長時間、教材研究をしないと授業が成立しないという現実を初めて実感したという学生も少なくありません。

「授業を成立させるためには学級経営が重要であり、一単位時間のゴール設定を明確にして取り組んでいかなくてはならない」との課題を指導しています。

2. ボランティア活動あるいは社会貢献活動について

「学生時代に経験したボランティア活動の内容とその取り組みを学校現場にどう生かすか話してください」とよく問われます。教師という職業そのものが次代の人材育成への取り組みであり、ボランティア精神が求められるものです。学校ボランティアについては、次のような説明がよいでしょう。

「特別支援の必要な児童に対して補助の活動をして、個々に対応する必要性、重要性を痛感しました。その経験を生かして、学級担任として一人一人の居場所を確立できるよう努力していきたい」。このように答えると好印象でしょう。

自己の経験値をどう表現するかがポイントとなります。

この2点を自分の言葉として語れるようにしておきます。何を話したらよいか、常に自分に問いつつ、教育実習、ボランティア活動に取り組むとよいでしょう。

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