【合格する面接対策(1)】個人面接① 学校経営・学級経営に着目を

帝京科学大学教育人間科学部教授 釼持 勉
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いよいよ2021年度教採試験も本番直前となりました。今の自己の習得状況を確認しつつ、これから本格的に試験本番に臨もうとしている受験者の方々に、最終段階のアドバイスをお示しします。

今回は、面接票や志願票に関わる内容の取り扱いについてです。

(1)志望動機の基本的な考え方

どの自治体においても必須質問であると考えておく必要があります。

時々「生まれも育ちも○○(受験する自治体)」と強調して回答する受験者がいます。堂々と話す方も少なくないようです。

これは正解でしょうか。基本的には個人面接において、個人情報を自ら積極的に話す必要はないと考えます。面接官から問われたら、答えればよいでしょう。

また、教わった教師の影響を志望動機に挙げるケースも少なくありません。教師に大変お世話になったのでその恩返しで教師になると強調する向きもあります。恩返しは結構ですが、これを志望動機の中心にしてはいけません。

受験する自治体の施策やボランティア活動の体験、経験などから教員になりたいという情熱が起こり志望した、と伝えた方が面接官には好印象となります。

また、志望動機はいくつ話せばよいか、との質問もよく受けます。多くて2~3点でしょう。話す際に「志望動機について2点話します」などと前置きをして話すとよいでしょう。

(2)教育実習の成果と課題の基本的な考え方

教育実習の成果として、多くの受験者は「授業がうまくなりたいという気持ちが強くなった」「指導していただいた先生のように授業ができるよう努力したい、と思うようになった」という趣旨の発言をしています。授業技術を向上させる努力は教師として大事なことです。

しかしあえて、学校経営に目を向けられるようになった点を強調してはどうでしょうか。「学校経営に参画する意識が強くなった」「学校長の経営方針に沿って教育活動を推進することの重要性が理解できた」のようにです。

教育実習では必ず校長講話があり、学校経営方針などの説明を受けます。学校は組織ですから各教師の服務の厳正で成り立っている理解を具体的に学ぶからです。この点に着目できるようになったことは、面接官から評価されるでしょう。

また、授業よりも「学級経営力を高めて担任として児童生徒に関わっていけるような力量を付けたい」など、学級経営に対する意識の変化を教育実習の成果として語るのも効果的です。

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