【学級担任って大変なの?(16)】児童生徒の人権に配慮する①

2002年に策定され、11年に修正された「人権教育・啓発に関する基本計画」の中で、子供に対する人権課題への取り組みを「学校教育については、人権教育の充実に向けた指導方法の研究を推進するとともに、幼児児童生徒の人権に十分配慮し、一人一人を大切にした教育指導や学校運営が行われるように努める。その際、自他の権利を大切にするとともに、社会の中で果たすべき義務や自己責任についての指導に努めていく」と示している。この基本計画は法務省のサイトで閲覧できるので、目を通しておくとよいだろう。

これまで初任者研修や校内研修を通じて「人権教育」についての学びは適切に行われてきていると思われる。

ここでは、日常的な児童生徒たちとの関わりの中における、学級担任の人権への配慮について考えてみる。

児童生徒の人権に十分配慮して教育活動が行われているかどうかをチェックするのである。

例えば名前を呼ぶとき、呼び捨てにしてはいないか。きちんと「○○さん」「□□さん」と呼んでいるかどうか。

人権に十分配慮する基本は、一人一人の子供はかけがえのない存在であるという点をしっかりと認識して対応しなくてはならないことである。相手を、児童生徒を敬愛することとも言える。親愛の情の表れであるからといって呼び捨てにしたり、「お前は」と言ったりしてはならない。それらは決して親愛の情の表現にはならないからである。

また、「こんな簡単な問題ができないの」「こんなことも守れないのか」といった言葉を不用意に投げ掛けてはいないか。「親のしつけがなってないな」「お前の親は何を考えているんだ」など保護者を愚弄(ぐろう)するような言葉を発していないか。これらは人権を損なう言葉掛けである。さらに「男のくせに」「女なのに」といったような、特定の性別で決め付けるような表現をしてはいないか。

日常的な児童生徒たちとの関わりを振り返って、一人一人を大切にした言葉掛けをしているかどうか、厳しく自己評価してもらいたい。それが人権感覚を磨くことにつながる。

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