【合格する面接対策(6)】模擬授業② 導入の工夫が大事

元帝京大学・帝京科学大学教授 釼持 勉
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今回は模擬授業の導入の在り方に焦点を当てます。模擬授業は児童・生徒役が試験官の場合と受験者の場合があります。いずれの場合も限られた時間内にどう展開するかがポイントです。導入時に留意するとよいでしょう。

(1)目標提示までの道筋を決める

いきなり目標提示はしません。目標提示までの道筋は、授業開始のあいさつ、前時の振り返りがあり、次いで目標の提示です。本時の学習の流れ(ゴール設定)までを描くことが大切です。ゴールにたどり着くまでに、何を活用して、どんな板書するかなどを決めなければなりません。

(2)前時の振り返りを的確に行う

短時間で前時を想起できる具体的な振り返りのための手だてを講じる必要があります。例えば、算数科で前時に2桁+2桁の計算を行ったと想定し、まずは対話型で隣の級友と説明し合い、それから全体に戻していく、という流れです。いきなり「今日は○○ができるように計算をします」ではなく、振り返りを十分取り入れた導入を行いましょう。

(3)板書は授業者が自らする

カードなどを準備して掲示する受験者をよく見かけますが、目標提示は自分の書字力を駆使して黒板に書くようにしたいものです。その際は、チョークの持ち方、構え方にも気を配り、「目標は2行で収める」「黄色で囲む」などの配慮をします。合わせて目標を児童生徒に言わせるタイミング、また、目標は視写するのかなどもあらかじめ考えておきましょう。

(4)1単位時間の板書計画が前提

1単位時間の板書計画を立て、それを基に本時の導入を考え、黒板をどのように活用すればよいかを検討します。

板書では書いた文字を書き直したりはしないのが原則なので、何をどこにどう書くかなどにも気を付けます。高校の教室を試験会場に使うことも少なくないので、上下に動く黒板の場合もあります。黒板に薄く線が書いてあって板書しやすいものもあります。それぞれを上手に活用したいものです。チョークは、新しいものだと折れやすいので、すでに使ったもののほうがよいでしょう。

模擬授業では、受験者の実践力が問われます。翌年の4月に教壇に立つことを想定して実践しましょう。

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