直前対策 圧迫面接への対応

ストレス耐性を示そう

今夏の教員採用試験も、第2次となり、山場を迎えようとしている。第2次は面接が中心となる自治体が多い。多くの志望者が嫌がる圧迫面接について、対策などを取り上げよう。

否定的な言い方などで追い詰める

圧迫面接とは、受験者の 回答に対し、「なぜ」「どうして」「それで」など否定的な言い方を繰り返す、または、「受験者の話を無視する」「回答に対し、いちいち揚げ足を取る」などをして、受験者を追い詰める面接方式である。

何のために行うかというと、主に次の4つを見極めるためという狙いがある。

    • ストレス耐性
    • 柔軟性
    • とっさの判断力
    • コミュニケーション能力

具体的な内容としては、代表的なパターンを表にまとめておいた。

元気よく前向きに回答

圧迫面接が行われるケースは、主に次の2つ。

1つは、受験者の対応力を見るため、面接官があえて圧迫面接をする場合。もう1つは、受験者の回答が不十分で、面接官が追加質問を繰り返したところ、結果的に圧迫面接になっていた場合。

どちらの場合も、基本は、「明るく元気よく、臆することなく毅然(きぜん)と堂々と応答する」ことが大切だ。それぞれのケースについて、少し掘り下げてみよう。

まず、1つ目の場合。

面接官の多くは、現職の校長である。評価をするポイントは、自分と同じ職場で働ける人物かどうかだ。教室で子供たちにしっかりと指導ができるか、職員室で他の教職員たちと協調して働けるか、保護者とはうまくやっていけるかなど、具体的に想像して評価する。

すぐにうろたえて何も言えなくなってしまう教員では不安である。また、強気で反論したり、自信過剰な発言をしたりする教員も困る。意見を伝えに来た保護者とけんかをされてはかなわない。

教員は、さまざまな場面で、子供、保護者、地域住民からクレームを言われたり、提案をされたりする。面接では、困難な場面に遭遇したときの対応の仕方や態度を見て、耐性、根性があるかを判断している。受験者は、内容よりも態度を見られているので、動揺して焦らないことが大事だ。「面接官は意図的に圧迫しているのだ」と、冷静に対処しよう。

もし面接官に厳しいことを言われても、元気よく前向きに回答をする。堂々としつつも、自分を過信するような態度や発言は禁物だ。

自分の思いを伝えようとする気持ちが大事

次に、2つ目の場合。これは、受験者が面接官に対して、自分の思いや考えを十分に伝えられなかったときに起こる。

不十分な回答や、矛盾した回答があれば、面接官からそれを厳しく指摘され、より詳しい説明を要求される。当然の流れなのだが、畳み掛けるように追加質問をされると、結果的に受験者は圧迫面接だと感じてしまう。このケースに関しては、徹底した準備と練習による対策が可能だ。

まずは、「自分の考えの軸を明確にする」こと。これが最も重要だ。

自分の思いや考えに軸がないと、面接官から予想外の追加質問があったときに対応できない。そして、すぐに自分の話のベースが崩れてしまい、面接官からさらなる追加質問を受け、追い詰められることになる。それを防ぐためには、自分の思いをはっきりと自覚し、考えの軸を明確にさせ、とにかく真摯(しんし)に答えることだ。

面接官は、受験者の思いが感じられないときや、話がぶれたり、矛盾したりして納得できないときに質問攻めをする。受験者は、面接官に自分の思いや考えを確実に伝えようとする気持ちと、適切な表現力を求められる。2次選考まで、あまり時間はないが、いま一度自分の表現が十分かを見直してほしい。

見どころのある人物に実施する

圧迫面接をされることは、決して悪いことではない。教員試験を受けるのだから基礎学力を備えているのは当たり前。大事なのは人間的な魅力、現場で通用する人間性だ。

面接官は、最初の質疑応答でどのような人物かをおおむね把握できる。少しでも見どころがあると思わなければ、圧迫面接には至らない。問題外であれば、圧迫するまでもなく面接は終わる。

圧迫面接をされるのは、面接官がその受験者に期待をしている証拠ともいえる。

まずは、感情を抑え、質問を冷静に受け止めること。面接官の誘導にのって気持ちを高ぶらせたりしてはならない。上手に対応してプラスにもっていきたい。

実際に選考で圧迫面接に至るかどうかは分からないが、想定して練習をしておくべきである。厳しい面接官に立ち向かうためではない。指摘をされたり、質問攻めにされたりしてもぶれない、自分の確固とした思いを確認するためだ。

圧迫面接の練習をすることで、自分の主張の曖昧な部分や、根拠のない部分に気付くことになる。本番までに、その曖昧な部分をなくし、自分の思いや考えの軸をはっきりと自覚しよう。そして、確実に表現できるように準備しよう。

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