2年生・3年生がやるべきことは 情報収集を積極的に行う

今年の教採試験はコロナ禍の影響で、感染防止のため試験の内容を変更する自治体が目立った。志望者は、来夏はどうなるか、常に最新の情報に注目する必要がある。ここでは、そのことも含め、大学2年生と3年生が教員採用試験を受けるために今やるべきことについて考えてみよう。


2年生 教員に向いているかを判断 卒業生などから話を聞こう

2年生は本来であれば、自分が教員に向いているかどうかを自分なりに判断して、志望を固める時期である。教員になった卒業生などから積極的に話を聞く機会をもち、現場の情報を得るようにしよう。

学校現場では教育委員会や大学などを通し、「学生ボランティア学習指導員」を募集していることが多い。ボランティアとして、小中学校などで授業の補助や部活動の支援などを行う取り組みだが、現代の子供の気質や学校現場の実態を知ることができ、自分がこうした中で教員としてやっていけるかどうかを判断するのに格好の機会だ。

通常であればこの「学生ボランティア」を募集する自治体が多いのだが、コロナ禍のため現在は募集していないだろう。今後、状況が変化して、ボランティアが可能になるようであれば、ぜひ志願しておくとよいので、自治体の教育委員会のホームページなどを常にチェックしよう。

大学によっては、教員を目指す学生が集う教職サークルが存在する。受験する仲間がいると心強いし、互いに面接の練習ができるなど試験対策としても便利でもある。サークル出身の卒業生が教員になっている場合は、いろいろ有用な情報を得ることができる。対面が可能になれば、面接などでリアルな練習をしてもよいが、現在はSNSなどを利用して情報交換をしたり、リモートで面接練習をしたりするとよいだろう。

大学の「教科教育学」は、学校現場の出身者(小・中学校教員をリタイアした元教員)などが講師を担当していることが少なくない。その中には実際に教員採用試験で面接官を経験した者も多い。こうした教員に出会うことができたら、ぜひ面接や論文の教えを請おう。最も心強く的確な指導をしてくれるだろう。

3年生 本格的な準備スタート 基礎力をつけ実力につなげる

3年生は、試験対策の具体的な勉強を開始しよう。今からは教育に関するニュースをきちんとチェックする。これは、試験直前まで行う。知識として覚えるだけではなく、それぞれの事項に関して「自分はこう考える」と意見をまとめる癖を付ける。

こういう習慣が付いたら、次には過去の教育時事をさかのぼる。少なくても過去3年くらいの教育時事には通じておいたほうがよい。

教職・一般・専門教養の筆記試験対策も本格的に取り組もう。3年生の残り5カ月で「基礎力の養成」から「実力の養成」に進みたい。それぞれ2 ̄3カ月かけてクリアする。4年生の4月から実際の1次試験までを「総まとめ」とする。このように3段階くらいに分けてステップアップを目指したい。

手始めに中高校の参考書で勉強したり、教育六法、学習指導要領、各種答申など必要な資料をそろえたりして勉強を進めよう。

そろそろ受験をする志望自治体を絞り込む時期でもある。志望の意思がある自治体の教員採用情報などを積極的に集めること。そして、志望自治体が固まったら、その自治体の過去問題3年分程度を入手し、問題傾向を分析しよう。

前述のように教育時事などについては日々敏感に対応するようにしよう。論作文は書き慣れる必要があるので、これから3年生のうちに月に2~3テーマ程度は書く練習をしていきたい。

また、面接マナーも付け焼刃で身に付くものではないので、普段からの立ち居振る舞いの中で意識するようにする。試験はスーツ姿で臨むのでスーツを購入して、普段から着慣れておくのも1つの手だ。

水泳やピアノなどの実技は、苦手なものがあったら、多忙な4年生になる前に克服しておきたい。今年はコロナ禍で実技免除の自治体も目立ったが、来夏はどうなるか、1次試験の在り方を含め動向には常に注目して、最新の情報を得るようにしていきたい。