【教員採用試験に向けて(12)】教員採用試験対策② 「一生懸命さ」を伝えよう

神田外語大学客員教授 嶋﨑 政男
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筆記試験への対応

筆記試験に備える最も効果的な方法は、皆さんがこれまで実践してきた受験勉強法にのっとることです。慣れ親しみ、その効果を実体験したわけですから迷いは生じません。

徹底的に過去問と格闘した、パソコンの機能を上手に活用した、自作のポイント集をスマホで確認したなどさまざまな策を弄(ろう)したことと思います。それらに再挑戦してください。

生徒指導提要、いじめ防止対策推進法、チーム学校、生きる力、自己実現など、生徒指導関連の用語は多岐に及びます。自分の言葉で表現できると万全です。

論文試験への対応

手元の辞書では、論文を「ある問題について、深く考えて出した結論を、筋道たてて書いた文章」と解説しています。論文試験は作文コンクールではないので、美文・名文を目指す必要はありません。「自分の思いや考え」を素直に表現すれば良いのです。「自分の」がミソです。

採点者に「一生懸命さ」が伝わるような文章が求められますが、そのためには、次に挙げるような失敗に気を付けてください。

①「問い」をよく読まない

まずは、何が問われているのかをしっかり理解しなければなりません。「論文作成には『書く力』より『読む力』が大切」と言われます。「問い」に目を凝らしましょう。

②「自文」となっていない

問いに、「あなたの体験を踏まえて」という条件がある場合は当然ですが、自分の体験など「当人でなければ書けない」内容があると、個性的な論文を仕上げられます。

③「論」が書けていない

論文は文字通り「論」を述べる文です。自分の思いの丈を存分に述べることが大切です。

④誤字・誤表記が多い

文章力が試されるわけではないとはいえ、誤字・誤表記が続くと、教師としての適性が心配です。乱雑な記述や一文が長く読みにくい文章も採点者泣かせです。

面接試験への対応

教師にプレゼンテーションやコミュニケーションの力は必要ですが、立て板に水の饒舌家が求められているわけではありません。

「朴訥の中に誠意が感じられる」「話し方は下手だが、やる気が熱く伝わってくる」など面接官はこのような姿勢に心を打たれます。

以下の点に留意して臨んでください。

①あがって当然

誰もが緊張しています。当たり前です。ハンカチの1枚でもいい。ラッキー数字の選択でもいい。何か一つ、「あがっている自分」に語り掛ける「秘密」を準備します。

②ミスがあって当然

服装や入室の手順など、厳しい指導を受けた方も多いでしょう。教えは貴重です。守ります。でも、ミスは付きもの。ミスに気付いた自分をほめてやりましょう。

③返答できなくて当然

100%返答できることはありません。「分かりません」も一つの答です。支離滅裂な返答をするより、素直な姿勢が大事です。

(おわり)


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