論作文の効果的な準備は 半年でできるポイント

新しい年を迎えた。すなわち今夏の教員採用試験まであと半年余りだ、ということである。昨年の教採試験はコロナ禍の影響を大いに受けた。今夏の試験にもまだ影響をおよぼす可能性が高いだろう。それでも論作文試験は何らかの形で実施されるであろうから、あと半年で効果的に準備を進めなくてはならない。その際のポイントを紹介しよう。


時事はキーワードで学ぼう

論作文では、教育時事がテーマに選ばれることが多い。また、教育時事に触れながら執筆することも少なくない。教育時事をどのように学んだらよいだろうか。

教育時事は少なくても直近の3年分くらいを押さえておきたい。どのような教育時事があり、どのような内容なのかを知るには、ネットをうまく使うとよいだろう。やみくもに覚えていくのではなく、キーワードをピックアップし、それを軸に覚えていくとよい。特に新学習指導要領と教育基本法に関するものはしっかりと理解したほうがよいので、まずはこの2点はよく読んでおきたい。

勉強する際は、重要だと思われる事項はプリントアウトしよう。線を引いたり、書き込んだりしたほうが覚えやすい。

役立つ資料はどこから集める

教採試験の論作文に役立つ資料はどのように集めたらよいだろうか。

文科省のホームページが宝の山である。学習指導要領関連のページ、中教審のページをはじめ、課題を検索すれば多くの関連資料を得ることができる。答申、中間まとめ、各種の通知なども閲覧できるので、施策の流れなどを系統だって勉強するのにも役立つ。

また、受験する自治体の教育委員会のホームページで、その自治体の学校教育の実情や教育施策の特徴を調べておこう。

このほか、国立教育政策研究所をはじめとする教育研究所のホームページも参考になる。研究所には都道府県立および民間立がそれぞれ独自の調査研究結果などを掲載している。

実践に対する思いで採点官の目の引こう

採点官の目を引くことができるような論作文が書けるようになるにはどうしたらよいか。

採点官は論作文から何を読み取ろうとするのか、というと、その受験者が指導をきちんと考えることができる人物であるかどうかである。正解を書けるかどうかをみるのではない。文章をしっかりと書けるに越したことはないが、文章力だけをみるわけでもない。

指導を具体的に考えられることが大事なのである。したがって論作文の冒頭から実践について書くとよいし、書けるように練習していくとよい。それに正しい実践を示すことも望んでいない。提示された課題の解決などのために、こんな実践が考えられ、それに取り組んでいきたいという自分の思いを示すことができればよいのである。

現代の社会状況や教育状況を分析したり嘆いたりする必要もない。教員は評論家ではないのだ。

形を整えてから内容を

とにかく書き始めることである。書こうと思うテーマがあったら、考えてから書くのではなく、書いてから考えよう。まず、書いてみる。次に形を整える。段落分け、単文・短文化、箇条書きなどで論作文の形を整えていく。それから内容を整えるのである。抽象論になっていないか、熱意が空回りしたものになっていないか、具体的な話で書いているだろうか、などをチェックしていこう。

論作文は、たくさんのことを詰め込んではいけない。ワンテーマについてしっかり書いていく。それには、書いたものをどんどん削っていくとよい。また、同じテーマで何度も書き直してみよう。どんなテーマでも書けるようになってくるだろう。