着任までの動きは 勤務校はいつ決まる 教委や学校で面談が

2021年度の教採試験合格者は、あと2カ月で待望の教壇に立つことができる。ただ、現在はまだ着任校が決まらず、不安を抱えている人もいることだろう。そこで、ここでは着任までの2カ月の主な流れを紹介する。


現在、コロナ禍が学校現場にも大きな影響を及ぼしているので、今後の動向には不確定な要素があるが、従来の流れをもとに動きをみてみよう。

都道府県または区市町村などの採用が内定し、勤務する学校が決定されるのは、主に3月に入ってからである。多くの初任者の場合、中旬から下旬にかけて決まることが一般的である。現在勤務する教員の異動や学校全体の学級数の最終的な決定がそのあたりにずれ込むことがあり、その影響を受けるからである。これまでにも、4月に入ってから採用が決定したという例も少なくはない。

では、具体的にはどのような動きになるのか。これから3月にかけて合格者、補欠合格者・期限付任用者の順に、区市町村の教育委員会および学校の面接が始まる。教委面接では、あらかじめ履歴などが書かれた資料などをみながら、直接詳しいことが聞かれる。これをもとに配置先、着任校を決めることになる。

面接の結果、取得免許との関わりで、小・中・高校・特別支援学校などの学校種、担当教科などが決まる。例えば美術や音楽などの免許取得者は、小学校の専科に充当される場合がある。この場合、原則として学級担任にはならない。また自分の希望とは異なり、島しょやへき地の学校を打診される人もいるだろう。小学校と中学校、あるいは中学校と高校の一貫校で兼務の場合もある。当然、自分の想定外のこともあるだろう。その場合、率直に自分の考えを伝えても構わない。

教委から着任する学校が示されると、次に学校から連絡があり、校長、副校長、教頭など管理職と直接面談する機会が設けられる。なお、前述の教委との面接も含め、今年、これらの面談はリモートで行われる可能性もある。

正式な勤務は4月1日からであるが、この面談で事前の打ち合わせなどをする。「3年生の担任をお願いしたい」「(中高なら)地理を担当してほしい」など、具体的に担当する学年、科目などを示されることが多い。学校の特徴や学区内の様子を説明されたり、校内を案内されたりもする。聞きたいことがあったら、どんどん質問しよう。

訪問する際、気を付けることは、まず服装。社会人らしい清楚な服装で訪れたい。質問には、明朗快活で誠実に答えること。学校が初任者に期待するのは、フレッシュさと意欲、積極性である。管理職らは「この学校で先生としてやっていけるだろうか」という点をみている。しっかりと話を聞き取り、ていねいにそして明確に自分の思いや経験などを伝えよう。

面談の帰りには、学校の周辺地域を一回りして帰るといいだろう。教師として教育活動をする学校がある地域はどのようなところなのか、しっかりと見ておきたい。

なお、現在勤務をしている人は、できれば早めに退職し、4月に向けて体調を整えるなどの準備をしっかりと行いたい。

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