【コロナ禍と教員採用試験(5)】今夏の教採試験の展望③ 年度内に一通りの学びを

元帝京大学・帝京科学大学教授 釼持勉
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コロナ禍の中での教員採用試験対策として現段階から取り組むべき方策を述べましょう。一人学びの習慣とタイムテーブルを定めた勉強の仕方を提示します。

教採試験は同じ自治体を受験する仲間との学び合いが鍵となります。大学では教職センターが主体となって、同じ自治体への対策をしている場合もあります。しかし、大学の授業がオンライン授業主体となるか対面型授業主体となるかで学び方が変わってきます。集団面接・集団討論が実施されるかどうかでも変わってきます。

その意味でも一人学びが重要となってくるでしょう。その勉強をする場所の確保がまずポイントとなりますが、効果的な勉強場所としては携帯電話が使えない場所、一人で時間をかけて勉強が可能な場所などがあります。一人学びを進めた上で、仲間との勉強や情報交換に効果的に取り組みたいものです。

試験直前にはやはり仲間と面接の練習などができるとよいでしょう。できれば、オンラインだけではなく対面が望ましいと考えます。

試験対策としては、すでに現時点で一通り学んでいることが望ましいでしょう。過去問から一般教養と教職教養など筆記試験の傾向を把握しておくこと、面接も志望自治体の傾向、例えば集団討論の人数、場面指導の有無を把握してそれに合わせた取り組みをすることが大事です。

そして、これまでの試験内容に対して自分の力がどの程度通用するのかをある程度つかんでいることが望まれます。

筆記や論作文は、その自治体の試験時間に合わせて実施していく時期です。面接はエントリーシートの提出も近いので、想定質問に対する自分の回答を考えておきましょう。志望動機、自己アピール、教育実習の成果と課題、ボランティア活動の内容などです。模擬授業がある場合は、板書の練習を必ずしておきましょう。板書に時間がかかってしまう学生が多いという実態があります。また、各教科の基本的な導入の在り方を10分以内で実施する練習もお勧めいたします。

4月に試験の要項が出た段階から、本年の試験内容に沿った本格的な対策に取り組んでいきます。大学にお世話になれない社会人は対外的な学びの機会(採用試験対策講座や面接指導講座)も視野に入れるとよいでしょう。