【面接の○回答×回答(166)】いじめを遊びという教師

テーマ

いじめと思われる状況を見たので、同学年の教師に話しました。その教師に「子供の遊びのようなものだからよくあることだ」と言われました。あなたはどのように対応しますか。

○回答

話を聞いたこの教師は、いじめについての認識が甘いと思います。ですから学年主任や生活指導担当など他の教師に相談します。さらに、ふざけ合っていた子供たちの休み時間や放課後の雑談にも目を配ります。その子供たちの友人関係の情報も集めます。子供たちからと養護教諭やその子たちをよく知る教師からも事実関係を聞いて判断します。自分でつかんだ情報を整理して、相談した教師に報告します。

【コメント】

この設問はいじめの早期発見と早期対応法を問うています。この回答は、いじめの早期発見の手だてを心得ています。適切で迅速な対応をするには、ささいなことであっても真剣に受け止めて速やかに教職員相互の情報交換が欠かせません。事実関係の把握を正確かつ迅速に行い、記録しておくことが重要です。これらの積み重ねが危険信号を見逃さない感度の高い受信機を備えた教職員を育てることになります。

×回答

私も遊びのようなものだという考えです。ふざけ合っているからといって、すぐにいじめだとするのは考え過ぎだと思います。私も子供のころふざけて1人を2、3人で押さえたり、逆に押さえられたりして遊びました。子供はよくこんな遊びをすることがあります。ですから、あまり疑ってかからなくてもいいと思います。ただ、休憩時の遊び方についてはその後も観察をしていきます。

【コメント】

この回答は、「私も子供が見えていない教師です」と言っているだけです。認識の違いで見えるものも見えてこないのです。いじめは大人が気付きにくく判断しにくいので、どんなささいなものであっても真剣に受け止め、生活実態の細かい把握が必要です。「いじめの芽」も「いじめ」と認識して対応することです。また、1人で決めてしまったり、逆に抱え込んでしまったりしないことです。学年主任、生活指導主任、養護教諭、スクールカウンセラーなどに話して情報を共有することも重要です。

アドバイザー・塚田亮 元東京都公立学校長