自己PRを考えよう 具体例で説得力を 教職へのセールスポイントは

新学期になると、各自治体から今夏の教員採用試験の概要が発表され、間もなくしてエントリーが始まる。その前に、自己PRをしっかり考えておきたい。


■面接は全て自己PRと考える

教採試験では、出願の際に自己PR文や自己推薦書の提出が求められるケースも多い。面接においても自己PRの時間が設定されていることが少なくない。特に面接は、全てが自己PRである、といってもよく、早い段階から的確に自己分析を行っておいたほうがいいだろう。

まずは、自己の性格の特徴、教職への志望理由、学生時代に力を注いだこと、教育実習ができた場合はそこで学んだことなどをしっかり考えよう。これを軸に自分の体験などを分析していけばよい。エントリーシートを書く際には、自己PRが必要となることが多い。自己PR文や自己推薦書の提出を求める自治体もある。これらは面接の資料ともなるので、しっかりと考えて記しておきたい。

面接では、「自己のPRを3~5分で行ってください」と言われることもある。短い時間の中で、自分のよいところをどれだけPRできるか、教職に対する自分の意欲や情熱をどれだけ打ち出すことができるか、事前に表現の仕方も含めて十分考えておこう。

■客観的に自己分析を

自分自身をできるだけ客観的に正確に分析することが求められる。その方法としては、「私は」で始まる文をどんどん書いていくという手法がある。「私は人と話すのが好き」「私は野球が好き」「私は旅行が好き」「私は暑さに弱い」「私は姉と仲がよい」「私はのんびり屋である」「私は人の話をよく聞く」のように、である。

初めのうちはすらすらとたくさん書いていけるが、そのうちよく考えないと書けなくなってくる。このようにするとかなり内面的なことが書けるようになるのである。

ただし、たくさん書いていくとその内容はネガティブな、否定的な場合が多いことに気付くだろう。自分の弱い部分は自分が一番知っているからである。次にこのネガティブな内容をポジティブな、肯定的な内容をに置き換えてみよう。例えば、「私は優柔不断である」は「私は慎重である」、「私はあきらめが早い」は「私は結論を出すのが早い」、「私は短気である」は「私は行動に移すのが早い」などである。なかなかうまくできないかもしれないが、これは重要な作業である。

分析ができたら、今度はそれぞれの内容を具体的な成果、体験、エピソードで語れるようにしていく。「私は慎重である」と語るとき、抽象的では説得力がない。慎重に考えて成果をあった具体例を出すと説得力が高まり、効果的である。

「自己PRを考える際の15のチェックポイント」(別表)を挙げておいた。少なくてもこの程度はじっくりと自己を分析してみる必要がある。分析ができたら、自分のことをよく知っている友人、教官などにも見てもらい、自分がどれだけきちんと自己把握ができているのか、齟齬(そご)があるのか聞いてみよう。

自己PRを考える際の15のチェックポイント

○自分はどのような性格をしているのか

○自分は友人からどのように見られているか

○学生時代に力を注いだ学科、科目、分野は

○大学のゼミ、卒論などで学んだことは

○アルバイト、ボランティアなどで学んだことは(印象に残ったことは)

○サークル活動などで力を入れたことは

○自分の教職観は

○教職の臨時採用で学んだことは(印象に残ったことは)

○(社会人経験者は)勤務経験で学んだことは

○感銘を受けた本、映画、テレビ番組などは

○現在、最も関心のあることは

○趣味、特技は

○(教職以外で)取得している資格、技能と取得動機

○教職に対する自分のセールスポイント

○教育実習で学んだことは(教育実習ができた場合)