【面接の○回答×回答(168)】養護教諭から虐待の指摘が

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養護教諭から「あなたの学級に虐待を受けていると思われる子供がいる」と言われました。担任としてどう対応しますか。

○回答

私は、子供、教師、保護者の三方向からの対応を考えます。まず、養護教諭から詳しく話を聞きます。その子の学校生活の様子で何か心に引っ掛かったときのメモや保護者の学校への態度などを整理・記録します。それを管理職や生徒(生活)指導主任、スクールカウンセラーに報告し、以後の対応について相談し指導を受けます。その子供にはストレートに聞き出そうとせず、気持ちに寄り添い、見守りを続けます。

一方、保護者の実態をまとめます。子供との関わり方、子供の持ち物、提出物などの忘れ物などについて管理職に報告します。自分一人で動こうとせず、指導を受けながら学校のチームとして対応します。

【コメント】

質問をきちんと受け止め、視点を分けて答えています。このように2つ、3つに整理して答える方法を身に付けておくと他の設問にも生かせます。また、単独行動をせず、組織として相談しながら動こうとする点も評価できます。虐待はどこにでも起こり得ます。異変や違和感を見逃さない教師の目とチームとしての対応が重要です。

×回答

まず、養護教諭から言われた子を呼んで話を聞きます。体をチェックして傷跡などがあれば、それがどうしてできたのか、聞いて確かめます。加えて家庭訪問をして保護者からも話を聞くようにします。

そして、そのようにして得た情報を管理職と生徒(生活)指導主任に報告します。次に、児童相談所に報告します。

【コメント】

児童虐待についての教師向けの指導資料を読んで学習し直しましょう。この回答は、担任が子供の異変にも気付けず、他から指摘され急に一人で対応しようとしています。やってはいけない事例です。これでは問題の解決にはなりません。子供の心の傷を深くしてしまう恐れがあります。異変や違和感に気付いたら、管理職や生徒(生活)指導主任、スクールカウンセラーらに相談して指導を受けます。組織として対応するのです。関係諸機関への通告も担任ではなく学校長がします。さらに、子供や保護者へは、相談し指導を受けながら、速やかにかつ慎重にしなくてはいけません。

アドバイザー・塚田亮 元東京都公立学校長