ラストスパートで合格目指す あと2カ月で何ができるこれだけは押さえておきたいこと

今夏に実施される教員採用選考の第一次選考まで、あと2カ月余りである。筆記や面接の傾向などの分析は終わりにして、本番に備えた取り組みをしなくてはならない。短期集中の勉強は、効果が高く有効である。あと2カ月、これだけは取り組んでおきたいことをまとめた。ラストスパートをかけたい。

■面接対策 その1 試験に近い環境で練習

受験する自治体の試験形式に沿って、徹底的に練習する。これは筆記や論作文でも同様である。すでに、個人面接、集団討論、場面指導、模擬授業など、何がどのように行われるかは調べてあると思われる。実際の試験パターンに基づき、練習を重ねたい。

面接は、場慣れすることがとても重要である。試験直前は実践を積み重ねるようにしよう。なるべく本番に近い環境で練習を進める。1人ではなく、受験仲間と協力して取り組む。受験者、面接官、客観的にみる第三者の役割を仲間と分担をして模擬面接をする。受験者の回答、態度で気になった点は、互いに遠慮なく指摘して改善していく。できるだけ時間を多く取り、繰り返し練習しよう。

可能であれば、知り合いの教員(実習先の校長や指導教官など)、大学の教授にも模擬面接の協力を依頼し、具体的なアドバイスをもらいたい。

■面接対策 その2 好印象を与えるマナーを身に付ける

面接では内容はもちろんだが、マナーも重要な要素である。好感度の高いマナーが、他と差を付けるポイントになる。子供たちの手本となれる人間かどうか、立ち姿や動作などから判断されることが多い。ドアを開ける姿勢、入室時の目線、入室後の立ち姿、お辞儀、歩くときの歩幅と歩く姿、着席前のあいさつ、椅子の座り方、座っているときの足の位置など、気を付けるポイントはたくさんある。入室してから着席するまでのマナーは、その人の印象を大きく左右する。最初の印象がよければ、面接成功の確率が上がる。これも、仲間同士でチェックし合いたい。

■論作文対策 その1 どんどん書いて、どんどん読んでもらう

執筆にあたり重要なのは、教員としてどのように考え、実践するとしたらどのように取り組むかを具体的に想定することである。経験があれば、それを踏まえながら書くと説得力のある論文となるが、学生の受験者には経験が少ない。そこで、書いたものをどんどん人に読んでもらい、多くの意見を聞くとよい。同じ大学の受験仲間や大学の教授、知り合いの教員(実習校の校長、指導教官、臨採勤務校の先輩教員)などに頼んで読んでもらい、自分の論文に欠けている点を指摘してもらう。その欠点の克服を最終調整にしていくとよいだろう。

■論作文対策 その2 採点官の立場を考えて執筆

論作文も、受験先の制限時間、制限字数に合わせて書く練習が効果的。受験する自治体が制限時間60分、字数1千字(1行○字×□行まで分かればそれも合わせる)、縦書き、というのであれば、その条件に合わせて書いてみよう。

そのときに留意したいのは、読む人の立場に立つということ。採点官は、部屋に閉じこもって、受験者何人分もの論作文に目を通して採点しなくてはならない。採点が続けば目や頭も疲れてくるだろう。そんなときに文字が薄くて読みづらかったり、見栄えが雑だったりする論作文は、それだけで読みたくないし、印象が良くない。読んでもらう人のことを考え、文字は濃く大きく丁寧に書くようにする。

■筆記試験対策 その1 短期集中で確実に自分のものに

試験勉強などでは短期集中は効果がある。合格者の体験記などを見ても、筆記の場合はラストスパートが功を奏した、という報告が少なくない。

試験直前は、新たなことを覚えるのではなく、勉強したことについて確実に答えられるよう復習に力を入れる。「この内容は、あの法律の第〇条だっけ…」「この人物の名前は分かるけど、功績が思い出せない」などとならないように、確認のための復習が大切。自分の苦手なところをノートにまとめて、試験1週間前にそれで確認するなどという手法もある。いろいろな問題集、参考書に手を出さず、「これ1冊」と決めて集中的に繰り返し取り組むとよいだろう。

■時事対策 内容理解と自分の考えをまとめる

時事問題は、常に報道などに目を通し、地道に学んできたのであれば心配はない。ざっと重要事項の確認をすればよい。一方、これまであまり時事に関心を払わず今から勉強しようという人は、あと2カ月間で何ができるであろうか。全体を押さえる時間はないので、的を絞って勉強するとよいだろう。重要なキーワードをピックアップし、確実に内容を学んでいく。

例えば、学習指導要領関係では「主体的・対話的で深い学び」「カリキュラム・マネジメント」などに焦点を当てて学ぶ。働き方改革、コロナ禍と学校教育なども試験で確実に出そうなので、しっかりと押さえる。内容だけではなく、その事項について自分はどう思うか、自分が教師であったならどのように対応するかなど考えをまとめておくとよい。

■出願 出願関係書類のコピーを見直す

出願に関係する書類は、提出前にコピーしておいただろうか。面接直前には、その提出した自己PRの部分を細かい点まで見直して確認しておきたい。書いたことと異なること、矛盾することを言ってはいけない。

このほか、試験前に一度、当日と同じ時間に試験会場まで行ってみることもお薦めする。実際の所要時間および正確な道順を確かめておくと安心だ。