定番質問を改めて考える(2)回答のポイントは 経験を積極的に語ろう

前回の当紙面に引き続き、「定番質問を改めて考える」の第2回である。机上の空論より、拙くても自分の経験を語ることが大事だ。

定番質問3「教員を志望する理由は何ですか」

定番中の定番の質問。具体的なきっかけや動機を語りたい。この質問で問われているのは、教職への意欲であり、それを自分の言葉で話せるようにしておく。

「小さいころからの夢でした。何より私は子供が大好きです」などと夢や子供好きを強調する受験者が少なくないようだ。子供が好きなのは重要なことではあるが、それだけが教師を目指す理由の柱では心もとない。教員の職務の役割、意義、重要性をしっかりと理解していることをアピールできるといい。

「悩んでいるときに担任の言ってくれた一言が、私を救ってくれました」「両親が2人とも教員です。教材を一生懸命考えたり、クラスをよくしようと切磋琢磨したりする両親の背中を見て、いつしか私も両親のような教員になりたいと思いました」のように、きっかけや理由を具体的に、また教員の職務が見える答え方を心掛ける。

教員とはどのような職業なのか、自分の特性はどのようなものか、自分が社会人になるにあたりどのような目標を持っているのか、これらをきちんと整理して、自分が教員になる必然性をまとめておき、自信を持って答えたい。ただし、教員に求められる資質能力について延々と述べるなどせんえつなことはしてはいけない。

面接官はそんなことは受験者以上によく理解しているからだ。

定番質問4「どのような教員を目指しますか」

これも定番の質問。どのような教員になりたいか、面接官が具体的なイメージを持てるように答えたい。

まずは、教員としての基礎的・基本的な資質能力を身に付けていることが求められる。児童生徒に対する思いやりや愛情、豊かなコミュニケーション能力、教職に対する使命感などである。これらを自分の言葉で述べた上で、「明るく元気で、何事にも前向きである教員を目指したい」「私は体を動かすのが大好きです。忙しくても休み時間は、子供と遊び、授業だけでなく遊びの中からも子供理解を深めることのできる教員を目指したい」などと具体的なイメージを示す。

「児童生徒一人一人の個性を大切にする」「児童生徒の相談相手になれる」「同僚や保護者からも信頼される」「学習規律をきちんと付けさせ、分かる授業ができる」など実践的な指導能力も重要であり、これらができるようになるために自分はどのような努力ができるか、熱意を込めて語りたい。プロの教員になることへの自覚や覚悟が打ち出せるとよい。

自治体にはそれぞれ求める教員像がある。それを調べておき、その内容をあらかじめ踏まえておくとよいだろう。「故郷の未来を切り開く人材を育成する」であれば、自分がそれにどのように貢献できるかを語るのである。

定番質問5「教育以外で興味のあることは何ですか」

興味のあることの内容、それへの関わり方で性格の傾向や側面がつかめるので、よく質問される。

「映画が好きで、休日にはよく映画館へ足を運びます」「読書です。時間を作って積極的に本を読んでいます」という回答はよいと思うが、映画を鑑賞してどのようなことを感じたのか、本からどのようなことを学んだのか、それが教職を志す自分にどのような影響があったのか、教職にどのようにつながってくるのか、などについても答えたい。好きな映画およびその理由について答える場合も同様である。

「特にありません」という回答は絶対に避けたい。好奇心の低い人間は教師に向いていない。

また、なんとなく「読書です」などと答えるのもよそう。こういう質問では、「好きな本や作家を教えてください」「最近どんな本を読みましたか」「感想を教えてください」などと必ず問われる。突っ込まれ、口ごもってしまい失敗することもある。具体的に答えられる準備が必要だ。

行動の全てが教育の役に立つと考えており、趣味などを通して具体的にそれをどのように実感しているか、などを語りたい。

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