印象に残る模擬授業のポイントは⑦ 行動改善をうながすために 上手な「叱り方」を見せる

「印象に残る模擬授業のポイントは」の7回目は、「叱る」を取り上げる。上手に叱ることができれば、非常に良い印象が残せるだろう。


〈叱る〉

場面指導や模擬授業では、ある場面を想定して「叱ってみてください」と言われることがある。下手に叱れば、指導目的が達成されないばかりか、子供たちの心に傷を残すこともある。上手に叱るにはどうしたらよいか。

まず、何のために厳しく叱ったり、注意したりするのかを明確にすることである。教師は感情的に叱ったり、注意する基準が曖昧だったりしてはいけない。子供たちへの指導も効果は上がらない。

叱る目的は「子供たちの行動改善」である。従って「厳しいか否か」ではなく、「不適切な行動を理解し、適切な行動を判断できるようになる」ようにするということを目指すのである。

「休み時間後も遊んでいて授業に遅れてきた子供を叱ってください」との課題を与えられたら、「遅れることがどうしてよくないのか」「どうすれば遅れないようにできるのか」を子供たちに考えさせることがポイントとなる。

「授業が始まって何分たったと思っているんだ」と叱っても、遅れたことがよくないことであるとの理由が理解できなければ、行動改善への見通しが立たない。

叱る時には短時間で終えること、人格まで否定するような言い方をしないこと、などを心得たい。行動改善への意志を子供が示したら笑顔で励ますこともしたい。

場面指導でもここを押さえ、子供たちの考えを導き出し、改善意欲を見せたら、笑顔で褒める、

これは実際に教員になってからの話だが、職員打ち合わせで「花壇に入らないように注意してください」と言われたら、それをそのまま子供たちに流すだけでは不十分である。「花壇に入っている人がいる。やめるように」と伝えただけでは効果は上がらない。ここでも、花壇に入っていけない理由や望ましい行動を短時間でも考えさせることが重要となる。

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