【面接の○回答×回答(169)】保護者の相談は受容の心構えで

問い

コロナ禍が長引く中、保護者からの多様な相談が増えています。どのように対応したらよいか、あなたの考えを教えて下さい。

〇回答

保護者からの相談が増えているのは、子供のことで学級担任に話を聞いてもらい、課題解決の糸口を見つけたいからだと思います。相談の内容は多岐にわたると考えます。コロナ禍で、子供を取り巻く家庭環境は様変わりしました。例えば、保護者の在宅勤務や子供たちの一部リモート学習、時間差登校などの変化です。そのことに起因する不安や戸惑いは計り知れないはずで、子供はもちろんのこと保護者にとっても同様です。そのことを受け止め、親身に対応することが大事であると考えます。

学級担任は、保護者の第一声からわが子への願いや期待などの全てを受け止めてくれ、安心して話せる存在であり、担任に聞いてもらってよかった、同じ目線で考えてもらえた、これからも相談したいと思っていただけるように心掛けたいものです。加えて「受容」と「共に在る」という姿勢を持つことが極めて大事であると考えます。

【コメント】

長引くコロナ禍の下で子供たちや保護者の置かれている状況を理解しています。学校に出向いて学級担任に相談される保護者は教育に対する知識や造詣が深い方がほとんどです。そのような保護者への対応は、何よりも話をきちんと聞こうという姿勢です。話していただき、その上で共に考えることが大切です。設問に正対した答えが述べられていました。

×回答

長引くコロナ禍の下、保護者から「話しを聞いてほしいことがある」「相談したいことがあるので時間をとってもらいたい」などの相談の依頼が増えていると思います。母親だけの相談が多いようですが、最近は両親そろっての場合が見られるようになってきたと聞いています。学級担任の対応が基本ですが、相談件数が増えて時間的なゆとりがない場合は、相談時間の制限などを考えなくてはならない場合も出てくるでしょう。

あらかじめ相談内容を知らせてくれた保護者には、相談内容に応えられるように勉強したり資料の用意をしたりして、万全を期する考えです。保護者が学級担任のところに相談に来るのはよくよくのことなので、出口が見えない状況なのだと思います。断定的になるかもしれませんが、とるべき指針を示してあげることが大事ではないかと考えます。

【コメント】

今、学校では万全なコロナ対策をして子供たちの安全を最優先に尽力しています。いかなる状況下にあっても最良の教育環境の確立に努力しています。そのために教師は時間に追われていることは十分理解できます。しかし、子供のために相談に時間制限などを設けてはいけません。何よりも子供たちと保護者あっての学校である ことを念頭にしたいものです。

元東京都公立学校長・宮澤義一