【面接の○回答×回答(170)】壊れた清掃道具で何を伝えるか

問い

職員朝会で、清掃用具担当から「最近、清掃用具の破損が増え続けている状況が見られます。学級での指導をお願いします」と言われました。学級でどのように指導しますか。朝の会で実際に指導してください。

〇回答

高学年を想定します。破損した用具を示して話します。

「これを見てください。このクラスが担当している理科室のものです。どうしてこんな状態になっているのでしょうか。こんなになるまで私が気付けなかったことを反省しています。掃除の様子が想像できますね。そう、本来の使い方ではこうはなりません。新しいものには交換してもらえません。なんとかして修繕して使いましょう。なぜそうするのでしょう。痛々しい姿の用具が語り掛けてくれます。声なき声に耳を傾けながら使いましょう」。

このようにクラス全体に話し掛けます。

【コメント】

子供の心に揺さぶりをかけようとした指導の意図が表されています。子供に指示するだけでなく、教師も一緒に問題解決の方策を考えようとする構想も評価されます。掃除の仕方や清掃用具の使い方は分かっていても行動が伴わない子供たちの実態を捉えた指導になっています。

×回答

次のようにクラスの子供たちに話します。

「職員朝会で清掃用具担当の先生から話がありました。最近、清掃用具の破損が増え続けているということでした。このクラスの掃除用具はどうでしょうか。教室の清掃用具入れを開けてみてください。このクラスでも壊れているものがありますね。使えないものは、清掃用具担当の○○先生のところに行って交換してもらってください。これからは壊さないように大事にして使いましょう」。

【コメント】

これでは、何のために指導するのか、目的意識も弱く情熱も伝わってきません。清掃用具担当から言われたから伝えますという捉え方では、子供の心には響きません。このような人に子供たちの指導を任せておくわけにはいきません。場面指導では回答に入る前に2~3分、構想を立てる時間があります。まず、指導場面や状況をしっかり把握します。次に、何のために指導するのか目的意識を持って組み立てて指導します。事前に指導場面と相手を想定して構想を立て模擬答案を作りましょう。それを使って話し方や話す速さを練習するとよくなります。

塚田 亮 元公立学校長

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