2次試験直前アドバイス 印象に残る面接にするために

今夏の教員採用試験が始まった。すでに1次試験を受けた読者もいるだろう。1次は筆記が主であることが多いが、2次試験では面接が軸となるところが少なくない。改めて、面接の流れを確認するとともに、そのポイントなどを押さえておこう。

面接には、個人面接、集団面接、集団討論、場面指導、模擬授業などがある。当然ではあるが、受験する自治体でどのような面接が行われるか、しっかりと確認して準備する必要がある。

個人面接、集団面接を例に、どのような流れで面接が行われるかを別表で示しておいた。

その流れに沿って面接の各場面で留意する主なポイント説明する。

面接の流れに沿って

〈受付~待合室〉

▽受付の係の人にもきちんと向き合って、笑顔であいさつする。

▽受付の人も面接官であると思って、明るく元気に対応する。

▽待合室での行動や態度をチェックしている自治体もあるという。携帯をずっといじっていたり、居眠りをしたりしないようにする。

▽待合室で知り合いに会ったとしても、おしゃべりはしない。

〈面接室入室~着席〉

▽入室する際は、ドアの前に立ったときから笑顔になるようにする。

▽ノックを元気よく4回してから入室。ドアを開け面接官の顔を見ながら、「失礼します」とあいさつする。

▽中に入ったら、「よろしくお願いします」とあいさつする。

▽「どうぞ」などと促されてから着席する。ここまでの動作は、常にテキパキとすることを心掛ける。

〈自己紹介~面接〉

▽「自己紹介をしてください」と言われたら、「受験番号+氏名」か「大学名+氏名」から始める。

▽自己紹介は面接官が最も注目するところでもある。エントリーシートに記した内容と齟齬(そご)がないように、「一般的な自己紹介」に「自己PR」を加えて話す。

▽面接官は、話す内容とともに受験者の服装、視線、表情、姿勢、ボディランゲージなどにも注目しており、評価されていることを意識する。

▽質問待ちしているときの態度も注目されているので、面接官の目をしっかり見て、小さな笑顔で待つようにする。

▽集団面接や討論の場合、他の受験者が話しているときは時折うなずくなどしっかり聞いていることを態度で示す。

▽面接の終わりに、「最後に何か言っておきたいことはありますか」と言われたら、「特にありません」とは絶対に言わない。それまで話していなかった自己PRの内容を必ず加える。

〈面接終了~退室〉

▽「面接は終わりです」と言われたら、面接官の目を見て「ありがとうございます」とお礼を言って会釈する。ため息をついたり、不安そうな表情をしたりしないようにする。

▽終了と言われた後に「今日の面接はどうでしたか。緊張しましたか」などと話し掛けられることもある。前向きな感想を述べ、教職への熱意を伝えよう。

▽退室の際は、ドアの前で振り返り、「失礼します」とあいさつしてからドアを開ける。

内容で考えておくこと

想定される質問にはあらかじめ回答を考えておく必要がある。

質問はやはり受験者自身に関するものが多い。エントリーシートの記載内容から「卒業論文はなぜこのテーマを選んだのか」「ボランティア活動をしているが、具体的にはどのような活動で、そこから学んだものは何か」などと質問される。

教職への志望動機、この自治体を選んだ理由、この校種を選んだ理由などはかなり高い確率で聞かれる。自己PRを指示されることも多い。自分なりに内容を整理して、自信をもってはっきりと答えよう。

教職に関するものでは、「どのような教師になりたいか」「保護者の信頼を得るためにはどうするか」「教師の使命感とは」「どのような学級をつくりたいか」などがよく聞かれる。

「最近の教育時事で関心のあることは」もよくある質問で、具体的に「深い学びとは何か」「クラスにLGBTの子供がいたらどのように対応していくか」「コロナ禍における学級経営で留意したいことは」などと質問されることもある。GIGAスクール構想、いじめ防止対策推進法、働き方改革、災害などへの危機管理などのキーワードは学んでおこう。

各自治体では、その年における面接で重視するポイントを決めている。個人では「コミュニケーション能力があるか」「将来の伸びる素質があるか」、集団では「対人関係」「表現力」「人間的魅力」という具合である。主に人間性や協調性をみることに重点が置かれている。

面接の流れを押さえよう(個人面接・集団面接)

▽受付

受付では、自分の氏名、受験番号、大学名などをはっきりと言う

▽待合室

面接カードがある場合は記入

身だしなみをチェック

携帯電話を切る

知り合いと会ってもあいさつ程度に

呼び出しがあるまで静かに待つ

▽入室

呼び出されたら、きちんと返事をする

ドアの前に立ったら笑顔

ノックは4回する(ノックは必要か不必要かあらかじめ確認)

返事があってからドアを開け入室

▽着席

お辞儀をして席へ

すすめられてから着席

「受験番号+氏名」または「大学名+氏名」を言う

▽面接

元気よく大きな声で明るく受け答えをする

敬語を正しく使う

▽退室

終了したら「ありがとうございました」と言う

起立して礼をしてドアへ

ドアの前でもう一度お辞儀して退室

▽待合室

次の指示があるまで待つ

教員採用試験面接―よく出される質問 あらかじめ答えを検討しておこう

○今回は何回目の受験ですか。これまでどうして受からなかったのか、その理由をどのように考えていますか。

○新任で学級担任をするならどの学年からスタートしたいですか。

○なぜ小学校(例)の教員になりたいのですか。

○ボランティア経験や趣味を生かして、どのような教育活動をしたいですか。

○合格したら、秋から着任するまで何をしますか。

○無事着任しました。初任者研修に対する抱負を述べてください。

○教壇に立つときの服装について、どのように考えていますか。

○保護者から自分の子供を茶髪にしたい、と言われました。どのように対応しますか。

○生活習慣を見直させるために、どのような指導をしますか。

○個性とわがままをどのように区別して集団生活を指導しますか。

○同僚の教師が飲酒運転で逮捕されました。子供たちにどのように説明しますか。

関連記事