【面接の○回答×回答(171)】コロナ禍での夏期休暇明けをどう乗り越えるか

問い

コロナ禍の中でも、夏休みは格別でうれしいものでしょう。しかし、今年の休み明けには今までにない心配事や不安が生じることが予想されます。これについて、あなたが学級担任だったらどうするか、を述べてください。

〇回答

新型コロナによる休校措置やその後の時数確保などで窮屈な思いをしてきた子供たちにとって夏休みは格別にうれしいはずです。しかし、今までのように友人と出掛けたり遊んだりすることもできず、また祖父母が待っている田舎への帰省もままならない状況です。家庭環境も保護者がテレワーク導入などで在宅が増え様変わりしたところもあるはずです。従来でも長期休業明けは生活のリズムの乱れや学校生活に対する適応がうまくいかない傾向があると聞いていますが、それが一層顕著になることが予測できます。私が学級担任ならそうした点に留意し、一人一人が2学期の学校生活を希望の満ちた充実したものにするために次の点に気を配ろうと思います。始業前でも、登校した子供たちは教室で迎え、声を掛けるようにします。その際、表情や声のトーンなどから不安や悩みを察知するように努め、その上で悩みや不安を察知した場合には学校全体で対処して子供主役の学校を目指します。

【コメント】

今年の夏休みが今までとは全く別であることを認識しています、家庭の環境もそうです。始業前に教室で子供たちを迎えながら心身の状態をより細かく把握し、心配な点があったら、学年主任、主幹、義護教諭などと情報を共有して迅速かつ組織的に対応することが大事です。また、どの子供もかけがえのない存在で相手を思いやる心の醸成が必要であることが分かります。

×回答

今年の夏休みは、友人と自由に遊んだり出掛けたりすることに制限があるものの、子供たちにとっては大きな楽しみに変わりありません。そして、休み明けには多くの子供たちが登校を待ち望んでいるはずです。多少登校を渋る子もいないわけではありませんが、しばらくすると学校になじむものと思います。子供は大人が思う以上にたくましく、その時々に順応する力を備えています。私が学級担任なら、あえて関わりを見せないようにしています。子供たちの悩み事や不安については「夏休みの生活記録」や日常の会話から察知するように努めます。子供たちが自らの課題を自らの力で見つけ解決できるように支援します。過度の干渉は子供のやる気を損ね、自主性を奪うものだと考えます。表立っての指導を控えて、子供の解決力を伸ばしてあげられるような指導に全力で取り組みます。

【コメント】

認識が甘いようです。子供の持つ順応性やたくましさを認めるのは結構ですが、子供が抱える不安や悩みを理解できていません。子供を取り巻く環境は大きく様変わりしている現実を直視するとよいでしょう。それができないと課題をつかむことは難しいです。子供の健やかな成長には常に子供に寄り添い、より良いことを求めてやまない教師力が不可欠です。

元東京都公立学校長・宮澤義一

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