【場面指導のポイント(10)】口論でタブレット端末が…(質疑応答型)

共栄大学客員教授 中根政美
この連載の一覧

【出題】

 休み時間に、生徒同士の口論が原因で、机の上のタブレット端末が床に落ちて画面が割れました。どう対応しますか?

対応のポイントと質疑応答例

 GIGAスクール構想により、1人1台のデジタル端末が整備され、活用の充実と同時に適切な保管・管理が求められています。日常の安全指導、豊かな人間関係を築く学級経営力が問われる場面指導です。

 以下、「質疑応答型」の場面指導を想定して、面接官とのやりとりの模範例を示します。

 面接官:休み時間に、生徒同士の口論が原因で、机の上のタブレット端末が床に落ちて画面が割れました。どう対応しますか?

 受験者:報告を受け、まず口論をやめさせます。次に、生徒たちのけがの有無を確認します。けががある場合は、保健室へ行かせ、治療を優先します。次に、安全に配慮しながら破損したタブレット端末を片付けます。その上で、生徒たちから口論の理由を聞き、今後の約束をさせます。

 面接官:タブレット端末が破損しています。どうしますか?

 受験者:安全に配慮した上で、学校・自治体の方針に従って、修理依頼をするなどして対応します。故意であれば修理代の弁償を保護者に求め、故意でなければ公費負担になると考えます。日頃から、タブレット端末の管理について徹底し、同じことが起きないよう再発防止に努めます。また、豊かな人間関係のある学級づくりを目指します。

外せないポイント① =まずは安全確保

 何より大切なのは、安全確保です。まずは毅然と口論をやめさせ、次にけがの有無を確認し、けがをしている場合は応急措置を優先します。破損したタブレット端末については、安全に取り扱った上で、学校や自治体の方針に従って修理を依頼していくことを面接官に伝えます。

外せないポイント② =「公平」に対応する

 こうしたトラブルにおいて重要なのは、「公平」に対応し、「正確」に事実を把握することです。日頃の言動から教師が先入観を持って決め付けては、信頼関係は築けません。また、背後にいじめがある可能性も想定し、対応する姿勢も求められます。生徒には同じことを二度と繰り返さないことを約束させ、その後の生活の様子を見届けることを面接官に伝えます。

外せないポイント③= 保護者との連携

 高価な機器の修理が必要となった場合、保護者による弁償なのか公費(学校)負担なのかは、非常に難しい課題です。一般的には、故意であれば弁償、故意でなければ公費負担になります。保護者には、情報機器活用の意義を理解していただくと同時に、家庭に持ち帰った際の管理方法も事前に伝え、共通理解を図っていくことが大事です。そうした姿勢を面接官に示しましょう。

 (終わり)


この連載の一覧

関連記事