【教採合格体験記(1)】森皓輝さん

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森皓輝さん(東京都/中高・理科/2021年度採用)

筆記試験対策で工夫したこと
森皓輝さん

 大学に入学した時から、4年次に合格することを目指していました。対策を始めたのは2年生の夏ごろ。最初に『教職教養らくらくマスター』という参考書を購入して、一通り読むことから始めました。東京都の問題は、ただ用語を暗記するだけでは点数が取れないので、早い時期に基本的な知識を身に付けた上で、3年生になってからは問題演習を重ねていきました。

 筆記試験対策は、特定の領域だけを重点的にするのではなく、全ての領域を満遍なく学びました。ただ、教育法規の服務に関する規定については、採用された後にも不可欠な知識であることを踏まえ、重点的に理解を深めました。

論作文・面接対策で工夫したこと

 論作文は、採点者が何を見ているかを意識しながら書くようにしていました。具体的に、問題文をきちんと読み解いて書くこと、エビデンスとなるデータを示すことなどを心掛けました。もちろん、「序論・本論・結論」の構成をはじめ、論作文の「定石」は外さないようにしました。

 面接は「人物重視」と聞いていたので、にこやかな笑顔で柔らかい雰囲気を出すよう心掛けました。また、質問に対する回答が長くなりすぎないようにし、面接官と会話のキャッチボールをするよう意識しました。個人・集団面接では、模範的な回答を暗記して臨む人もいますが、私自身は教職ボランティア、予備校講師などの経験を基に、なるべく自分の言葉で語るようにしました。

 集団討論で意識したのは「協調性」です。自分の意見をきちんと持ちつつ、他人の話に耳を傾け、その考えを尊重しながらまとめていくようにしました。

「教育新聞」の活用方法

 「教育新聞」は、大学3年の時から購読しています。ちょうどその頃、大学入試改革で英語の四技能試験の導入が見送られたり、「GIGAスクール構想」が公表されたりと、教育界は大きく動いていました。いずれ教職に就く者として、こうしたニュースを深く理解しておく必要があると考えたのです。

 ニュースの背景を深く理解することは、筆記試験の作成者や面接官が考えていることを知ることにもなります。その点で、「教育新聞」は、一般紙からは入手できない情報をいち早くゲットできます。教員になった現在も、購読は継続中です。

受験者へのアドバイス

 これから教師を目指す人たちに伝えたいのは、大学卒業までにいろいろな経験を積むことです。学校では管理職や先輩教員、保護者など、多くの人たちと円滑に連携を取る力が求められます。その意味で、ボランティアやバイトなどを通じ、なるべく多くの大人と対話する機会をつくり、コミュニケーション力を高めておくことが大切だと考えます。

 昨今、教師は「ブラック」な職業だと言われます。確かに、多忙感はありますが、仕事の進め方次第で効率化は図れますし、何より仕事を通じて得られる充実感は大きいものがあります。一人でも多くの向上心のある人が目指してくれたらいいなと思います。


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