【実例で学ぶ論作文講座(2)】論作文の基本的な書き方

明海大学外国語学部教授/教職課程センター副センター長 大池公紀
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1.徹底的なパターン化こそ上達の鍵

 前回は、論作文の読み手(管理職)の立場になって、その究極的な目標である地域教育に「望ましい&欲しい人材の発掘」に向けて、「どのような思い(姿勢)」で「どのように書くか」をお話ししました。

 今回は、第1回で示した資料を土台にして、論作文の具体的なパターン化とその記述内容についてお話しします。記述の基本構造は、「序論・本論・結論」の三論構造です。これは、絶対に外してはいけません。また、結論の部分には、その自治体で勤務することへの決意を一言記述すると好感が持たれます。では、それぞれどのような内容を書き込むか、それらについて以下に示します。

2.論作文の黄金比
図1

 論作文には、美しさが求められます。いわば黄金比があります。図1は、それを図に示したものです。構造は、三論構造です。このパターンを外してはいけません。

 このパターンの中で、序論・本論・結論の比率が決まっています。本文指定800字以上であれば本論が2つ必要になり、「序論:本論1:本論2:結論」の比率は、「2:3:3:1」です。600字以下であれば本論は1つで、「2:4:1」で記述します。

 試験当日は、回答用紙が配布された後に、それぞれの比率の節目となる箇所に鉛筆でチェックを入れておくと書き進めやすくなります。

 なぜ、この三論構造が黄金比なのか、お分かりでしょうか。それは、多くの自治体の管理職試験において、このパターンで論文を書くことが求められているからです。つまり、採点者の多くは、このパターンで論文を記述して、管理職になったわけです。この三論構造・黄金比が、忙しい日常の隙間を縫って採点を進めていく上で、ストレスのかからない心地良い形なのです。

 ということで、この三論構造に自分の教育への熱情と児童生徒への愛情とを盛り込めるように執筆練習を繰り返してください。

 次回からは、具体的な論作文を提示し、その文に手を加えることで具体的にどのように書くかをお話ししていきます。


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