日常の指導のポイントは 面接でどう答える

教師の1日は忙しい。授業だけでなく、出勤から退勤までさまざまな事態や課題に対応していかなくてはならない。教採試験の面接でも、日々の教育活動に関する質問が少なくない。ここでは1日の流れの中からどのような質問がなされ、それをどのように考えて対応するかを何回かに分けて見てみよう。第1回目は朝の取り組みについて考える。


 質問例1

あなたは、朝、学校に出勤したらまず何を行いますか。その理由と意義を教えてください。

〈ポイント〉

学級担任であるなら、まず自分のクラスの教室に向かうことが最初にすべき仕事である。明るく挨拶しながら教室に入る。「先生のあいさつで、毎朝、元気になる」と子供たちに思われるように努める。子供たちと雑談してコミュニケーションを深めたい。工夫としては、その日に声を掛ける子供を決めておいて、「〇〇さん、あいさつの声が大きくていいね」などと、よいところを認めるようにしたい。

また、全員が元気であるとは限らない。近寄ってきたり、話し掛けてきたりする子に目が行きがちだが、黙っていたり、明らかに元気がない子供もいる。だから、全員に目を向けることが担任には求められる。保健室に行きたがるなど何かしらのサインを出している子供もいる。その場合、1対1で話を聞くことも重要である。

朝の教室環境の様子を見るのも大切だ。机上やロッカーが乱雑であれば、指導が必要となる。叱るのではなく、なぜそのようなことになっているのか、背景を探ることが重要となる。朝の会で「ロッカーがかわいそうなことになっているね。どうしてだろう」などと問い掛け、指導のきっかけにもできる。

「教室に行って、子供たちに明るく大きな声であいさつをします。何人かに声を掛けますが、クラス全員に目を配り、心配な子供がいるかどうか探ります。朝の教室環境にも気を付けて、乱雑な場合は朝の会で指導します。 始業前の『朝の教室』には指導に役立つ情報や視点が多くあり、見逃さないようにします」などが回答例となる。

 質問例2

朝の会は1日の始まりの取り組みとして重要ですが。どのように工夫しますか。

〈ポイント〉

朝の会には、基本的に次の3つの機能がある。

(1)管理的機能=出欠、健康観察、提出物確認、事務連絡など

(2)指導的機能=あいさつ、歌、1分間スピーチ、話し合いなど

(3)自主活動的機能=係の連絡および活動、ミニイベント、自主提案など

管理的機能がベースとなる。健康観察は重要であり、連絡事項もおろそかにはできない。その上で指導的機能と自主活動的機能を行うことになる。学級の実態をよく考え、教師の思いをもとに充実させたいものである。

管理的機能で出欠を取るときなどはひと工夫する。名前を呼ぶだけではなく、「いい返事だね」「元気がいいね」などできるだけ全員に一声を掛けたい。この一声で子供たちとの距離感が縮まる。毎日は無理でも週に1回くらいは行いたい。家庭学習やハンカチなどの持ち物調べは期間と実態に合った目標を決めてやると効果的である。

指導的機能は、何か伸ばしたい力などを決めて取り組むとよい。「本の好きな子供を育てる」なら、「お薦めの本の紹介」を行う。話す力を伸ばしたいのなら、「1分間スピーチ」を交代で実施するなどである。歌を歌う、何かを調べさせて発表する、などもよいだろう。

自主的活動機能では「係活動の活性化」を狙いにするとよい。ゲーム係やクイズ係によるミニイベントを行ったり、係ごとに話し合う時間にしたりしてもよい。

「朝の会では、まず出欠の確認や健康観察をしっかり行います。その際、できるだけ全員に声を掛け、子供たちとの距離を縮めたいと考えます。また、教師が持つ狙いに即して、お薦めの本の紹介タイム、1分間スピーチなどを取り入れ、子供たちの力を伸ばす場にしたい、とも思います」などが回答例となる。

教師の1日 (小学校の平均的なもの)

7:00 家を出る。通勤時間は30分~1時間程度
8:00 学校に到着。出勤
8:10 教職員による朝の打ち合わせ
保護者からの電話が来る時間(児童の欠席連絡など)
8:20 学級指導(朝の会、朝学習・朝読書の指導、健康観察)
8:45 授業開始 (午前中4時間だが、最近は5時間制もある)
休み時間の間は児童の様子を観察する
12:15 給食(小学校は教師も教室で一緒に会食。給食指導)
12:55 清掃指導(教師も一緒に掃除する)
13:15 昼休み
13:35 5校時開始(昼休み後の授業は課題が多い)
15:15 6校時終了、帰りの会
15:40 分掌事務
各種会議や打ち合わせが行われる
17:00 学級事務、教材研究(家で行うこともある)
18:30 学校から出る、退勤
20:30 家事、食事、入浴
(各家庭により事情が異なる)
22:00 教材研究、学級通信作成など
23:30 就寝(睡眠時間は6時間以上とるとよい)
[中学校・高校の場合]
15:15
授業終了直後より、部活動の指導開始

(指導の合間に生徒各種委員会指導)

18:00
下校指導(その後、地域の飲食店、コンビニなどを巡回することも)

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