日常の指導のポイントは 面接でどう答える(2)休み時間後の授業など

前回に続いて日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、1日の流れに即してそのポイントを考える。第2回は、「朝の連絡・指導事項」「休み時間の後の授業」に焦点を当てよう。


 質問例3

朝の打ち合わせでは、多くの指導・連絡事項が示されます。それを子供たちに伝えたり、指導したりするとかなり時間がかかります。円滑に、かつ効果的に行うために、あなたはどのような工夫をしますか。

 (ポイント)

朝の打ち合わせでは、例えば「運動会の実行委員を昼休みに体育館に集合させてください」「落とし物に無記名なものが多いので、名前をきちんと書くように指導してください」など確かに多くの指導・連絡事項が示される。経験の少ない若い教師であれば、それを覚えるだけで精いっぱい、伝えるだけで精いっぱいという状況がある。

では、どのように対応したらよいか。まず、朝の打ち合わせで連絡事項があったら、しっかりメモを取ること。誰に向けての連絡か、どのような内容か、関連する時間などをしっかりメモをし、確実に伝える努力をする。特に集合時間、施設の使用禁止などは子供たちが「聞いてない」ということがないようにする。口頭だけではなく、連絡事項などのメモを作り学級内の連絡ボードに貼っておくと子供たちが後で確認するのに便利だ。

指導が必要な事項については、内容の軽重を考え、簡単なものであれば朝の会や給食時に話す。しっかりした指導が必要な内容であれば、場面を設定して自分ならどう考えるかなどを話し合わせる。注意だけではなく、具体的に指導することが求められる。

「打ち合わせで示された連絡事項、指導事項についてはしっかりメモを取り、学級担任として確実に子供たちに伝えるようにします。指導が必要な場合は、注意だけでなく子供たちが納得するような具体的な指導を心掛けます。メモに記した内容については、連絡ができた、解決ができた、などが分かるようにチェックしていきます」などが回答例となる。

 質問例4

休み時間の後の授業では、子供たちがなかなか落ち着かず、ざわざわして授業を進めにくいときがあります。どのように指導しますか。

 (ポイント)

昼休みなど長い休み時間の後は、すぐに学習に切り替えられない子供たちが少なからずいる。教室に入ってくるのが遅かったり、始業のチャイムが鳴ってもおしゃべりがやまなかったりする。若い教師なら、思わず「遅い、早く座りなさい」「もう授業は始まっているのだから、静かにしなさい」と怒鳴りたくもなるだろう。そこはぐっと我慢して抑えなくてはならない。

授業開始の時間とともに授業に入り、導入の在り方の工夫で対応しよう。

落ち着かない子供たちを一気に引き付ける工夫をするのである。興味を引きそうな資料を提示したり、学習ゲームをしたりして、子供たちの気持ちを授業に集中させるようにする。フラッシュカードや音読のように「声に出す活動」は、休み時間後の方が元気な声が出る場合も多い。工夫した導入で教師のペースに引き込んでいくようにしたい。授業の工夫については、同学年のベテラン教師に教えを乞うてもよいだろう。きちんとお願いすれば、気持ちよく教えてくれる。

そういう工夫が今日はできていない、という場合はどうするか。思い切って黙想を取り入れてみるのも一つの手である。「これから、1分間目も口も閉じましょう」と言って黙想を始め、終わって静かになったら、「さあ、始めましょう」と笑顔で授業を開始しよう。

最も基本的な注意を一つしておきたい。それは、「教師は絶対時間に遅れない」ということである。チャイムが鳴ってから職員室を出るようではいけない。教師自身が開始の時間を守るようにしたい。しょっちゅう遅れるようであれば、子供たちに「少しぐらい遅れても構わない」という気持ちを起こさせてしまう。そうすると教師としての信頼を失ってしまうだろう。さらに時間通りに授業を終えることも大切。休み時間に食い込むと子供たちは嫌になってしまう。時間に正確な教師は子供たちから信頼される。

「教室がざわついていても、怒鳴ったりしないよう我慢します。授業の導入を工夫して、子供たちの気持ちを授業に向けたいと考えます。学習ゲームを取り入れたり、興味を引く資料を提示したりして、できるだけスムーズに子供たちを授業に入り込ませるよう工夫します。そのような授業をできるよう努力していきます」が回答例となる。

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