日常の指導のポイント 面接の質問にどう対応(3)掃除の時間を充実させるには

日々の教育活動に関する面接の質問にどう対応するか、1日の流れに即してそのポイントを考える連載の第3回は、「掃除当番」「帰りの会」に焦点を当てよう。


 質問例5

掃除の時間にふざけて掃除当番をしっかりやらない子供がいます。どのように指導しますか。また、掃除や当番の意義をどのように教えますか。

 (ポイント)

掃除や掃除当番というのは、そのクラスや学校にとって重要な役割を果たすものであることを理解させることが求められる。

まず、大事なのは、掃除の具体的な方法を教えることである。掃除の目的は、教室や昇降口、校庭、学校園などをきれいにすることなので、どうやったらきれいになるのかを教えたい。主に次のことを教えるといいだろう。

▽教室や昇降口など掃除する場所にあった掃除用具、掃除のやり方・手順

▽ほうき、雑巾、モップなど掃除用具の使い方、その管理の仕方

▽掃除の際の役割分担とその決め方

▽ごみの処理方法(ごみ捨て場の場所)

▽掃除の終わり方(きれいになったのか確認。自分の掃除の自己評価)

これらを教師が年度の始めに時間をとってしっかりと教えることが大事である。その際は、教師が見本を示すようにする。最近は、家庭でもあまり教わっていないようだ。例えば、雑巾の絞り方、拭き方、使った後の始末などを具体的に教えていく。なぜそのようにするのか、理由を教えると理解しやすい。

自分の役割があって、それが分かっており、さらに、取り組む方法がはっきりとしていれば、子供たちは真剣に掃除に取り組む。

もちろん教師も一緒に掃除をする。そうすれば、サボる子、一生懸命に取り組んでいる子が見えてきて、指導がしやすくなる。また、がんばっている子に適切な評価をしたい。教師が見て、あまりうまくいってないと感じるときは、改めて掃除の仕方を教えたり、役割分担の確認をしたりすることが必要となる。

また、掃除はきれいにするだけではなく子供たちの自治活動の一つとして捉えられる。1日15分の掃除時間とすると年間で50時間以上の授業時間に匹敵する。班ごとに週の目標を決める。取り組みを反省したり、改善のためにはどのようにしたらいいか話し合ったりする。こういう活動を継続することで、「仕方なく掃除をする」から「自分たちの手で学校をきれいに」という考え方に変えることが可能となる。

「まず、用具の使い方など掃除の仕方をしっかり教え、自分も一緒に掃除をして見本を示します。役割分担もきちんと行い、その意義を確認させます。また、取り組みを反省させ、改善についての話し合いも行い、自分たちで学校をきれいにする気持ちを育てるよう努力します」などが回答例となる。

 質問例6

帰りの会はその日の締めくくりとして、また、明日へつなげる意味からも重要です。どのような工夫をして充実した帰りの会としますか。

(ポイント)

帰りの会がワンパターンになって新鮮味がなかったり、時には「〇〇君が□□君の悪口を言っています」「そんなことは言っていません」などという言い合いになったり、連絡事項が長引いて予定の時間をオーバーしたりする。

学校や学級の事情によって帰りの会の時間設定や位置付けが異なる。十分に時間が取れることもあれば、高学年では課題やクラブの練習があり時間を少ししか取れないこともある。

どのような場合でも帰りの会のポイントは、「その日を評価して次につなげる」という点になる。

基本は翌日に関する連絡事項をしっかり伝えることである。必要があったら連絡帳に書かせ、書かせっぱなしにせず、隣同士で見せ合ったり、教師が点検したりする。連絡事項が多いときは子供たちから質問も多く出るが、質疑応答の時間は連絡事項を全部伝えた後にまとめて取ると効率的である。

机や椅子の整理整頓、教室の美化もできるだけ短時間でできるようにしたい。日々継続していれば、わずかな時間で十分にきれいになる。連絡事項を徹底すること、学習環境を整えることは翌日の学級経営のために必須である。

「次につながるその日の評価」はどのようにしたらよいか。数人指名して「楽しかったこと」「友達へ感謝したいこと」などを発表させる。時間があまり取れないなら、教師からの短いメッセージを発するのでもよいだろう。

全員にその日をしっかりと振り返らせるのであれば、高学年なら「3分間日記」などのような取り組みも有効だ。その日印象に残ったことなどを専用ノートに気楽に書かせるようにする。これも数人に発表させ、その日がいい1日であったように思わせて、締めくくりを行う。学級担任として多様な工夫ができるところであり、積極的に独自な取り組みを行いたい。

「まず、翌日に関する連絡事項をしっかりと伝え、重要なことは連絡帳などに書かせます。また、その日楽しかったことなどを数人に発表してもらい、1日の振り返りを行い、翌日につなげるようにします」などが回答例となる。

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