ビジネスマナーから面接対策を学ぼう(5)面接終了後の雑談、退出のポイントは

 今回は、面接の終盤に焦点を当て、雑談、退出のポイントを見てみよう。面接は最後まで気を抜かないことが重要である。

 〈雑談〉

 「はい、これで面接は終了です。お疲れさまでした」と面接官に言われたら、受験者は誰でもほっとすることだろう。だが、ここで気を抜いてはいけない。雑談を持ち掛けてくる面接官がいるからだ。この雑談は、単なる雑談ではない。気が緩んだ受験者の本音を聞き出すために話し掛けてくるのである。「面接会場を出るまで」気を抜かないようにしたい。

 「今日の面接はどうでしたか」「午前中は論作文でしたね。上手にまとめられましたか」。前述のように面接終了を告げられたあと、このように面接官から問われることがある。これに対して、もう面接は終わった、との思いからか、「緊張してしまい、思うように話せませんでした。言いたいことの半分くらいしか話せませんでした」「テーマはあまり勉強していない内容だったので、十分に意を尽くした論文にはなりませんでした」などとネガティブで言い訳がましいことを言ってしまうことがある。また、雑談なのできちんと答えなくてもいいと思うのか、「はぁ」「ええ」などとあいまいな返事をして、うつむいてしまったりする。これは、若者らしい明るさ、元気のある若手教師とは異なる姿を示すことになり、面接官に好ましくない印象を残すことになりかねない。

 ここは、「十分ではありませんでしたが、教職に対する自分の思いは述べられたと思います。聞いていただいて、どうもありがとうございました」と明るく笑顔で答えたい。お礼の言葉も交えるのも重要なポイントだ。また、基本的には雑談なので、「先生のネクタイすてきですね。服装にはどのように気を遣ったらいいのですか」と逆に質問してみたり、余裕があるならちょっと笑いをとるような話をしてみたりしてもよいだろう。ただし、常に礼儀正しく、である。

 雑談力というコミュニケーション能力は、結構教員にとって重要なものである。雑談から子供たちの気持ちを聞き出すこともできるし、保護者対応としても求められる。その力を試されているのかもしれない。さらには、面接の中では教師にふさわしい人物かどうか判断できず、補足として質問してくるケースもあるという。雑談も評価の対象ととらえ、最後まで気を抜かずに対応することが大事である。

 〈退出〉

 面接会場から退出するときの態度や姿勢をしっかりと見ている面接官は少なくない。受験者が入室してくるところから、完全に退出するまでが面接であると心得よう。

 退出の際の態度の主なポイントは、次の通り。

 ▽椅子からゆっくりと立ち上がり、左側に立つようにする。

 ▽明るく「ありがとうございました」とお礼を述べて、しっかりお辞儀をする。

 ▽姿勢よく元気に、ドアに向かって歩く。このとき、背を丸めたり、うなだれたりしない。

 ▽ドアの前で振り返る。「失礼します。ありがとうございました」と元気よく言って、お辞儀をする。

 ▽ドアの開閉は静かに行う。

 ▽常に笑顔で。

 お礼とお辞儀に関するアドバイスを一つ。「ありがとうございます」と言ってから、お辞儀をすること。お辞儀をしながら言葉を発するときちんと声を出せないし、聞こえづらい。これは冒頭の「よろしくお願いします」なども同じである。あいさつの言葉を発してからお辞儀をする方がスマートである。

 また、退出時の態度には、面接の自己評価が反映すると言われる。自分でうまくいかなかったと思うと、それが態度に表れてしまうのである。うなだれたり、弱弱しい歩き方になったりして、それが面接官にも分かってしまう。だから、失敗したと思っても、態度には表さないで、元気に、明るく面接を締めくくりたい。

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